コーチング
コラム
ベンチャー・スタートアップ経営者にコーチングが必要な理由とは?選び方や注意点を解説

今、忙しい企業経営者の成長を支える手段の一つとして、エグゼクティブコーチングが注目されています。
特に、創業して間もないベンチャー企業や、新たなアイデアで勝負するスタートアップ企業は一般に、組織や事業が、ものすごいスピードで拡大し、変化していきます。こうした企業の経営者は、この変化に対応しながら、自らもリーダーとして成長し、組織を率いていかなければなりません。
そんなときに、頼りになるのが、経営者に寄り添い、豊富な経験をもとに成長を支えてくれる、コーチの存在です。成長過程にある企業の経営者にとって、コーチングはどのようなメリットがあり、導入する際にはどのようなことに気を付ける必要があるのでしょうか。本記事では、経営者がコーチングを導入する意義やメリット、導入時のポイントなどを実務視点で解説します。
企業が成長し続けるために、リーダーに求められること

企業が持続的に成長するためには、経営者自身の成長が不可欠です。特にスタートアップやベンチャー企業では、組織の成長とともに経営者に求められる役割も変化していきます。
創業期には、経営者自らがすべての実務に携わり、すべてに目を向けることが可能です。しかし、企業が大きくなるにつれて、人数規模に合わせた組織づくりや、事業規模に合わせた業務フローの整備などさまざまな手を打って、リーダーとしての動き方も変えていかなければなりません。組織、事業、リーダーのあり方など、あらゆる面で変化に適応できるかどうかが、企業の成長を左右するといえるでしょう。
以下に、ベンチャー・スタートアップの経営者に求められる要素の主なものをご紹介します。
CONTENTS
- 1.意思決定のスピードと質を高める力
- 2.事業や組織全体を俯瞰する視点
- 3.人を育て、任せる力
- 4.リーダーシップ
・意思決定のスピードと質を高める力
経営者の判断は、企業の方向性を大きく左右します。意思決定のスピードと質を高めるためには、数字を読むスキルや、先を見通す洞察力、多角的な視点、戦略的思考など複数の要素が求められます。
・事業や組織全体を俯瞰する視点
現場に入りすぎると、部分最適の判断に偏る可能性があります。経営者には、全体を俯瞰しながら意思決定を行う視点が必要です。事業や組織全体を俯瞰し、さまざまな角度から確認することは、経営者にとって重要な視点です。
・人を育て、任せる力
組織が成長するほど、経営者一人で対応することは難しくなります。適切に権限を委譲し、人材を育成することが不可欠です。結果として、組織全体の生産性が向上します。
・変化に対応する柔軟性
ビジネスを取り巻く環境や自社の状況は、常に変化しています。経営者には、こうした変化に柔軟に対応していく姿勢が求められます。
・リーダーシップ
十分な歴史や組織文化がまだ育っていないスタートアップやベンチャー企業は、特に創業期、経営者のリーダーシップが企業の存続に非常に重要です。理念やビジョンを掲げ、社員を鼓舞し、団結させる力がなければ、組織がまとまりを失ってしまう可能性もあります。
改めて、コーチングとは?

では、上記に挙げたような力がリーダーに求められる中で、なぜ、コーチングが注目を集めているのでしょうか。
コーチングとは、対話を通じてその人の成長を支援するコミュニケーション方法の一つです。特に経営者や経営幹部を対象にしたコーチングを「エグゼクティブコーチング」と呼び、意思決定力やリーダーシップを高める手法として、世界の著名な経営者がコーチングを活用していたこともあり、日本でもその存在が広く知られるようになりました。
コーチングの特徴は、「問いに答えることで思いを言語化し、思考を深める」点にあります。一般的な研修やコンサルティングと異なり、コーチは「答えを与える」のではなく、質問を重ねて、その人自身が答えにたどり着くように導きます。
経営者は日々多くの判断を行いますが、その前提となる思考や価値観が言語化されていないケースも少なくありません。コーチングは、その思考を整理し、判断の質を高めるための有効な手段といえるでしょう。
スタートアップやベンチャー企業の経営者にコーチングが効果的な理由

世界中の経営者が事業の目標達成、リーダーとしての成長などを目的にコーチングを導入しています。ここでは、特にスタートアップやベンチャー企業の経営者にとって、コーチングがどのような点で他の支援策とは異なる価値をもたらすのかを、みていきましょう。
CONTENTS
- 1.自分一人では気がつかない思考の癖や視点の偏りが明らかになる
- 2.事業や組織を多角的に確認し、俯瞰できる
- 3.状況をチェックする時間を定期的に確保できる
- 4.中長期で着実にゴールに近づける
・自分一人では気がつかない思考の癖や視点の偏りが明らかになる
特に設立間もないスタートアップやベンチャー企業の経営者は、創業者として事業を拡大させ、組織を作り、ある意味自分の裁量で会社を運営している人が多いのではないでしょうか。自分ですべてをやらなければならない一方で、その立ち位置は周囲から批判やフィードバックを受けづらい環境ともいえます。
そのため、時に「思考の癖」や「良くない行動パターン」に気が付かず、事業にマイナスの影響を与え続けてしまうこともあります。
例えば、以下のようなケースです。
- ・組織や部下に仕事を任せることができず、あらゆる業務で自分が手を動かしてしまう
- ・適材適所を十分に考えずに配置し、結果が出ない部下に悪い評価を下すため、社員の入れ替えが激しい
- ・情報の収集元が偏っているため、判断する際に特定領域の材料を考慮しない
こうした思考の癖や行動パターンは、自分一人ではなかなか気がつきにくいものです。
コーチングでは、コーチからの問いに経営者自身が答えることで、自分の内面を言語化し、整理できるようサポートします。そして、コーチングは1回で終わりではなく、定期的にセッションを繰り返し、その内容を毎回記録に残していきます。ある程度時間がたって改めて振り返りをすると、自分の考え方の癖や、問題が起きたときにやりがちな行動などを客観的に見ることができるようになります。
結果として、意思決定の質が上がり、リーダーとしての行動が改善されることが期待できます。
・事業や組織を多角的に確認し、俯瞰できる
上記にも通じますが、経営者一人の目で事業や組織を確認すると、属人的なフィルターを通してしまい、特定の領域を過大評価して「うまくいっている」と感じたり、逆に対策が必要な状況なのに「まだ大丈夫」と判断し、早めの対処ができなくなったりすることがあります。
とはいえ、スタートアップやベンチャー企業は何かを確認する際のチェック項目や体制などが整備されていないことも多く、経営者個人のものの見方に大きく左右されがちです。
コーチングでは、一つの事象に対してコーチがあらゆる角度から質問を投げかけるため、見落としがちな問題点を深堀したり、これまで気がつかなかった課題に気がついたりすることも可能です。事業や組織を多角的に確認し、全体を俯瞰するために、コーチングは非常に有効な手法といえます。
・状況をチェックする時間を定期的に確保できる
経営者は忙しく、毎日多くのやるべき仕事を抱えています。事業や組織の状況を定期的にチェックすることが必要だとわかっていても、目の前の仕事に追われ、つい後回しにしてしまうこともあるのではないでしょうか。
その点、コーチングを導入すると、定期的にセッションの時間をとることによって、必然的に状況チェックの時間を確保できるようになります。
特に、成長過程にあるスタートアップやベンチャー企業の場合、直面している課題やビジネス環境、取るべき対策が、目まぐるしく変わっていくはずです。企業として生き残り、成長を続けるためには、自分たちが置かれている状況やとるべき施策を常に見つめ直す必要があります。定期的に現在の状況を的確に分析し、課題やゴールを適切にアップデートしていくことが不可欠です。
・中長期で着実にゴールに近づける
コーチングを導入し、定期的にセッションを受けることで得られるメリットは、ほかにもあります。それは、中長期で確実にゴールに近づける、という点です。
激動の創業期を必死に駆け抜け、目の前の課題に対応していくうちに、つい、企業としての本来の目的、創業時に掲げた理想の姿を見失ってしまうことはないでしょうか。
エグゼクティブコーチングでは、目標を明確にし、その目標を実現するために解決すべき課題を整理し、そして解決に向けたプランを設定します。
定期的なコーチングの良い点は、こうした課題に対する議論をして終わりではなく、毎回振り返りがあり、適宜フィードバックを得ながら解決策の進捗を確認したり軌道修正をしたりできる点です。コーチは何年という単位でその課題の解決、経営者の成長と向き合い伴走してくれる存在です。目の前の忙しい仕事に追われながらも、本来目指す場所を定期的に確認し、中長期で着実にゴールに近づくことが可能となります。
コーチを選ぶ際の注意点

エグゼクティブコーチングは、対象が企業の経営層などになるため、コーチングの中でも比較的難易度が高く、コーチには特にビジネスの知識や経営層を対象としたコーチングの経験などが求められます。コーチングの効果はコーチの質に大きく左右されるため、導入時には慎重な選定が必要です。
コーチを選ぶ際の主な注意点として挙げられるのは、以下のような項目です。
CONTENTS
- 1.相性
- 2.ビジネスへの理解
- 3.継続できる料金設定
- 4.サービス内容
・相性
コーチングは対話が中心となるため、人間としての相性は非常に重要です。評判が高く他の人にとって良いコーチでも、自分にとっても相性が合う相手とは限りません。可能な場合は、事前の無料セッションなどを利用し、事前に話をする機会を設けることがおすすめです。
・ビジネスへの理解
経営の意思決定や組織運営への理解があるかどうかも重要です。経営層へのコーチング経験も参考となるでしょう。ビジネスに対する理解があるコーチであれば、より実務に即した対話が可能になり、結果としてコーチングの質が高まります。
・継続できる料金設定
コーチングは継続することで効果が高まる手法です。たとえ良いコーチでも、自社にとってあまりに高額な金額設定の場合、サービスを継続することが難しくなってしまいます。無理なく中長期で続けられるかどうかをよく確認することが重要です。
・サービス内容
セッションの回数、オンラインでの対話の可否、レポートの作成など、コーチングを提供している会社や団体によって、サービスの内容もさまざまです。詳細を確認し、自分に合ったコーチやサービスを選びましょう。
まとめ

中小企業、中でもスタートアップやベンチャー企業の経営者にとって、コーチングは思考を整理し、意思決定の質を高める有効な手段です。自身に合った経験豊富なコーチとのセッションを受けることができれば、その効果を実感できるはずです。
コーチングを提供している会社や組織によっては、初めての依頼者向けに無料体験などを提供しているところもあるので、不安な方は、まず一度、試しに受けてみることをおすすめします。
忙しい経営者こそ、あえて時間を確保してコーチングを受けることで、事業も組織も、そして自分自身のリーダーとしての力も着実に成長させることができるでしょう。
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