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コラム
経営者に必要なマインドセット|会社の成長を加速させる思考の習慣

「会社の成長が、だんだんと鈍化してきた気がする」
「新たな起爆剤となるような、良いアイデアが浮かばない」
「社員がもっと自発的に動いてくれたら…」
経営者として、このような課題を感じていませんか。
変化のスピードが速い現代において、スピードをもって会社を成長させ続けるのは簡単なことではありません。それを実現できる優れた経営者とそうでない経営者の違いは、どこにあるのでしょうか。
それは、スキルや経験以上に、物事の捉え方や考え方である『マインドセット』にあります。マインドセットとは、いわば「思考のOS」です。このOSが優れていれば、困難に直面した際でも素早く判断し、次々と成長の糧に変えていくことができます。
この記事では、会社の成長を加速させ、未来を切り拓くために欠かせない経営者のマインドセットについて、分かりやすく解説していきます。明日からの行動を変えるヒントが、きっと見つかるはずです。
経営の土台となる『マインドセット』の基本

成長を加速させるために必要な具体的なマインドセットをご紹介する前に、まずはその土台となる『マインドセット』という考え方そのものについて、理解を深めていきましょう。
CONTENTS
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- 1.マインドセットとは何か?
- 2.経営者のマインドセットが成長スピードにどう影響するのか?
マインドセットとは何か?
マインドセットとは、ひと言でいうと「思考の癖」や「心構え」のことです。これまでの人生経験や学びの中で、無意識のうちに作られた、あなただけの「考え方のOS」とも言えます。
例えば、人の能力は生まれつきで変わらないと考える「固定型マインドセット」と、人の能力は努力次第でいくらでも成長すると考える「成長型マインドセット」があります。経営者がどちらのマインドセットを持っているかで、組織の風土、従業員の仕事に対する取り組み方などは、大きく変わってきます。
経営者のマインドセットが成長スピードにどう影響するのか?
会社は、経営者の考え方を映し出す鏡のような存在です。前述したように、経営者のマインドセットは、組織や従業員のあり方、ひいては事業の成長スピードに大きく影響します。
先ほどの事例を少し詳しく見てみましょう。
固定型マインドセットの経営者は、「人の能力は生まれつき決まっていて、経験や学びによって変わることはない」と考えます。そのため、その会社で働く社員にとって失敗は取り返しがつかない大きなダメージです。社員はミスを恐れ、経験を次に生かそうと失敗から学ぶことがなくなります。組織としても新たなチャレンジや自発的な行動が生まれづらくなり、結果として企業の成長が止まってしまうでしょう。
逆に、「人の能力は経験や学び、努力によって成長できる」という成長型マインドセットの経営者の場合、社員は失敗を恐れず、もしうまくいかないことがあっても、そこから学びを得て、成長の糧とします。そして挑戦する風土が育ち、次々と新たな提案が生まれ、組織が活性化することが期待できるでしょう。
会社の成長速度は、経営者のマインドセットに大きく影響されます。だからこそ、トップに立ち組織を率いる経営者自身が、常に成長し続けるためのマインドセットを持つことが何よりも重要なのです。
企業の成長を加速させる5つの経営者マインド

それでは、いよいよ本題です。前項では社員の行動や組織風土に影響する事例として成長型・固定型マインドセットについてご紹介しましたが、成長を加速するために必要なマインドセットはもちろんそれだけではありません。スピード感を持って成長し続ける企業を率いる多くの経営者たちが、日々の実践の中で培ってきた主な5つのマインドセットを、具体的なエピソードを交えながら一つずつ見ていきましょう。
CONTENTS
- 1.すべてを自分ごととして捉える
- 2.現状に満足せず、常に変革を追い求める
- 3.意思決定の際、スピードに重きを置く
- 4.人を動かすビジョンと情熱を持つ
- 5.周りに感謝し、共に繁栄を目指す
1. すべてを自分ごととして捉える
成長を加速させ続けることができる経営者は、社内で起こるどんな問題も「自分ごと」として捉えます、景気や市場、社員のせいにしません。なぜなら、問題を自分ごととして捉えることで、初めて「では、自分に何ができるだろう?」という、前向きで建設的な問いが生まれ、自ら率先して解決に向けて動くことができるからです。自ら行動するときだけではなく、解決に向けた行動を社員に求めるときも、このマインドセットは重要です。社員が自発的に動かないと嘆き責める前に、自分が社員の主体性を引き出すような関わり方ができているか、と自問する。この姿勢が、社員の自律性を育み、自発的な行動を促すことにつながります。結果として会社全体の解決スピードが上がり、成長を加速させる土台となります。
2. 現状に満足せず、常に変革を追い求める
ビジネスの世界は、常に変化しています。現在うまくいっているやり方や過去の成功体験が、明日も通用するとは限りません。経営者が「このくらいで十分」と感じた瞬間、その人の成長、そして会社の成長は止まってしまうでしょう。
成長を加速させるためには、経営者は、現状に満足することなく、常に変革を追い求めることが求められます。そのため、アンテナを張って情報の感度を高め、積極的に新しいことを学ぶことが必要です。そして変化を恐れず、時代に合わせた柔軟かつ大胆な変革を起こすというマインドセットが、会社の成長を加速させる原動力となります。
3. 意思決定の際、スピードに重きを置く
経営者は、日々、重要な意思決定をしなければなりません。その際に重要となるのが、スピードです。Amazonの創業者であるジェフ・ベソスの言葉を集めた本に、「たいていの意思決定は、ほしいと思う情報の70パーセント程度しか手に入らない時点で下さなければならない」という言葉が記されています。100%の情報を待って間違いのない確実な判断をするよりも、スピード感ある素早い判断をすることが大事だ、という考え方です。すべての情報を揃え、1確信を持てるまで判断を先送りにしてしまうと、ビジネスチャンスはあっという間に過ぎ去ってしまいます。
もちろん無謀な決断は避けるべきですが、間違った判断をしても、いち早くそれに気が付き軌道修正ができれば、大きな損失につながらずリカバーができる一方で、意思決定が遅れた時の傷は深く、取り返しがつかないものになるかもしれません。一つひとつの意思決定のスピードの違いが、他社との大きな差を生み出します。
4. 人を動かすビジョンと情熱を持つ
「この会社で、どんな未来を実現したいのか」「社会にどんな価値を届けたいのか」。経営者の最も大切な仕事の一つは、社員みんながワクワクするような会社の未来像(ビジョン)を描き、自分たちの仕事によってもたらすことができる価値を形作ることです。
LCCのピーチ・アビエーションの初代CEOである井上慎一氏は、全日空が格安航空の事業に乗り出すことになり責任者を打診された当初、それをやる意味がどこにあるのかを突き詰めて考えました。ただ単に「格安領域は需要があるのでビジネスになる」というだけではない、情熱を傾けられる価値はどこにあるのか。考えあぐねた結果、「気軽に世界を旅することができるようになれば、それぞれの国の異なる文化を知り、素晴らしい人々に出会うことができる。お金がない若い人たちがそうした経験を重ねることは、必ず世界の平和に貢献する」…そう考え、格安航空事業の必要性を強く感じたそうです。
トップ自身が、「自分たちの会社が行っていることは、素晴らしい未来に繋がっている」と本気で考え、そして情熱を燃やし続けていれば、その熱意は組織全体に伝播します。そして、成長を加速させる大きな推進力となります。
5. 周りに感謝し、共に繁栄を目指す
会社の成功は、決して自分一人の力ではありません。毎日頑張ってくれる社員、自社を選んでくれるお客様、協力してくれる取引先など、多くの人たちの支えがあってこそ成り立っています。この「おかげさま」という感謝の気持ちが、社員が働く環境の整備方針、商品やサービスの作り方、取引先との仕事の進め方など、一つひとつの企業の活動に反映され、長期的な成長の土台となります。
自社の利益ばかりを追い求め、「自分たちの事業さえ上手くいけばよい」という考えでは、周囲はついてきません。経営者が持つ考え方のベースにそうした自己中心的なものがあると、必ずどこかのタイミングで成長は躓きます。特に今の時代は、社員や顧客、社会や環境などに配慮していない企業だと判断されると、社会は一気に反応し、最悪の場合、不買運動や炎上などにつながる可能性も考えられます。
自社の利益だけではなく、心から社員や顧客、取引先の幸せを願う企業のもとには、優秀な社員、商品やサービスを愛し応援してくれる顧客、誠実な取引先が集まります。そして、世の中から支持される企業となり、持続的な成長が可能となるはずです。
ここにご紹介した5つは、「成長を加速させる」という観点で主な例として挙げられるマインドセットです。
マインドセットを日々の中に定着させるには

経営者が身に付けることでプラスとなる素晴らしいマインドセットも、知っているだけでは意味がありません。ここでは、それらを定着させて自分自身のものにするための、具体的な習慣をご紹介します。
CONTENTS
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- 1.日々の出来事と自分の考えを書き出す
- 2.客観的な意見をくれるメンターやコーチを持つ
- 3.尊敬する経営者の本を読む
日々の出来事と自分の考えを書き出す
例えば、その日の仕事終わりや寝る前の短い時間に、その日の出来事とそれについて自分がどう感じたかを書き出してみましょう。文字として後から読み返すことを繰り返していくうちに、「自分は意見をされることについて寛容さが足りないな」、「仕事を任せるときに不安を感じるときと感じないときの差はどこにあるのだろう」など、自分の思考の癖を客観的に見つめることが可能になります。
客観的な意見をくれるメンターやコーチを持つ
利害関係のない尊敬できる先輩経営者や経営者を対象としたプロのコーチに依頼すれば、そもそも自分自身が持っていない視点からの意見を取り入れることができるようになり、より客観的に、自分の考え方の癖や物事の捉え方の傾向を把握することができるでしょう。さらに、経営者を対象としたエグゼクティブコーチングであれば、自分に何が足りないか、経営者としてあるべきマインドセットを定着させるために何が必要かを整理し、定期的に進捗を確認しながら成長を伴走してもらうことできます。
尊敬する経営者の本を読む
組織を率いて会社を成功に導いた名だたる経営者たちが、日々何を意識して重要な意思決定を行い、壁にぶつかったときにどのような考え方で乗り越えてきたのか。それらを知ることも、経営者としてのマインドセットを身に付ける助けになります。自分も経営者として同じような状況になった際にその内容を思い出し、思考のヒントにすることを繰り返すことで、マインドセットが定着していくはずです。
おわりに

今回ご紹介したマインドセットは、特別な才能ではありません。日々の意識と行動の積み重ねによって、誰でも身につけることができるものです。
もし今、あなたが経営の成長に壁を感じているなら、ご自身のマインドセットを振り返る良い機会かもしれません。マインドセットは、あなたの経営の羅針盤です。まずは1つで構いません。明日から意識して行動に移してみてください。その小さな一歩が、企業の成長を加速させる、大きな力となるはずです。
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