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「経営者としての思考方法」とは? 企業の成長を支える考え方や従業員思考との違いを解説

変化の激しい今の時代、企業を成長へ導くために欠かせないのが「経営者思考」です。従業員の立場での思考方法とは異なり、経営者には中長期の未来と組織全体を見据えて判断する視点が求められます。
しかし、トップとしての考え方、思考方法は、経営者になったからといってすぐに身に付くものではありません。「どう考えればよいのか」「何から始めれば身に付くのか」と悩む経営者も少なくありません。
本記事では、経営者思考の基礎、必要性、従業員思考との違い、身につける具体的な方法について、詳しく解説します。
経営者としての思考方法とは?

経営者は、全体を俯瞰して未来を創造し、企業の価値を高めていかなければなりません。そのため、与えられた任務や目標達成を目指す従業員とは異なる視点を持ち、経営者ならではの考え方をする必要があります。
以下で、経営者思考の特徴をみてみましょう。
CONTENTS
- 1.中長期の視野で考える
- 2.全体最適で判断する
- 3.不確実で曖昧な状況でも覚悟を持って判断する
- 4.自らは万能ではないと知り周囲の声に耳を傾ける
中長期の視野で考える
経営者として必要なのは、今日明日の売上や直近の課題解決だけではなく、「3年後に市場はどうなっているか」「5年後の組織はどうあるべきか」「10年後にどのような世界を実現したいか」といった未来を見据え、そこから逆算して打ち手を考える思考です。
従業員は、それぞれが課されたタスクに沿って、目の前のやるべきことや今期の目標達成にまい進することが重要な役割の一つです。「10年後」と言われても、そもそも今の会社に自分がいるかどうかも定かではない、という人もいるでしょう。
しかし経営者の場合は、中長期でものを考え、企業が5年後、10年後に今よりももっとよくなるために今何をするべきかを常に考えなければなりません。そうした思考、そしてそれに基づく行動が、持続的な企業の成長を支える根幹となると言っても過言ではありません。
全体最適で判断する
企業の中にはさまざまな部署があり、時にはある部署の改善・やりたいことなどが別の部署の利益とぶつかる……ということもあるかもしれません。部署だけではなく、一人ひとりの従業員に焦点をあてた場合でも、特定個人の成長のみを考えた場合の最適な配置と、組織全体の最適な配置とは異なることがあるでしょう。
経営者は、企業の中にある事業・組織・従業員全体を見て、個別最適ではなく全体最適でどうあるべきかを考えなければなりません。例えばある部署にとって現時点ではもっともやりやすい業務の進め方が、将来的な全社横断のシステム連携を考えるとマイナスになる場合は、その部署にとって一時的に負荷が大きくなったとしても、将来的な全体の利益を優先することが必要です。
不確実で曖昧な状況でも覚悟を持って判断する
経営とは「正解」のない世界です。十分な情報を集め論理的に考えることも当然必要ですが、時には、どの選択が正しいのか誰もわからない中で、トップとしての責任において、覚悟を持って判断しなければなりません。
特に、VUCAと呼ばれる不確実で変化の速い今の時代においては、先の見通しがより一層難しくなっているとも言えます。柔軟に修正しながら先に進み、自らの選択が正解だったと言えるようにやりきる……トップに求められるのは、そんな胆力かもしれません。
自らは万能ではないと知り周囲の声に耳を傾ける
一見、前述の項目と相反する考え方と感じるかもしれませんが、最後に判断するのは自分という覚悟を持ったうえで、周囲の声に耳を傾け、時には助言を聞き入れる姿勢も重要です。
大きな権限を持つ経営者は、ともすると「自分は決して間違えない」「自分の決定こそが絶対だ」と考えてしまいがちです。自分は万能ではないということを知り、耳が痛い批判や自分とは異なる意見に対しても素直に受け入れる姿勢が、経営者の成長を助け、よりよいかじ取りの一助となることもあります。
※※
「経営者思考」は多岐に渡り、経営者はさまざまなシーンで、従業員とは異なる考え方、判断基準を持って行動しなければなりません。自らは企業を率いるトップであることを自覚し、経営者思考を磨いていきましょう。
経営者思考を身に付けるためには

経営者思考は、生まれついて持つ性質によるものではなく、多くがさまざまな経験を重ね、自ら成長する意思を持ち「鍛える」ことで身に付けていくものです。
以下では、経営者思考を身に付けるためには何が必要か、今日から取り組める方法の一例を紹介します。
CONTENTS
- 1.定期的に「全体を俯瞰し未来を考える時間」をつくる
- 2.常に情報を集め、インプットを心がける
定期的に「全体を俯瞰し未来を考える時間」をつくる
忙しい日々に追われ、目先の課題解決をなんとかこなすうちに気が付いたら1年が過ぎていた……というのは、経営者によくあるパターンです。そうならないためには、意識して全体を俯瞰し、中長期の未来を考える時間を設けることが効果的です。
例えば、自社の売上や利益構造の変化、生産効率やコスト、市場や顧客の動向、組織や社員のコンディションなど、チェックするべき項目を予め決めておき、抜け漏れがないようにすることも必要です。こうした全体を俯瞰する時間を設けることで、ある部署の成果に満足していたのに、全体最適からずれていた、などの気付きがあるかもしれません。
また、ミッション・ビジョンとズレがないか、目指すべきゴールに向かうことができているかなど、中長期の未来を見据えた方向性も確認しましょう。必要に応じて記録を残すことで、あとあとの振り返りにも役立てることができます。
常に情報を集め、インプットを心がける
経営者思考を身に付けるために、外部の専門家や実績ある経営者の力を借りることも有効です。
例えば経営者を対象とした勉強会やセミナーなどで、経営者としてどのような考え方をするべきか、体系的な指導を受けられる場も多くあります。
多くの経営者が取り入れているエグゼクティブコーチングを受けることも大きなメリットがあります。コーチという伴走者を得ることは、経営者としての課題解決や成長にとっての大きな後押しとなるでしょう。
また、経験豊富で実績のある経営者とのコミュニケーションも、経営者思考を身に付ける助けになるはずです。話してみたい経営者との伝手がなく機会を作ることが難しければ、偉大な経営者の書籍を読んだり、発言を知ることでも、何かのヒントを得ることが期待できます。
※※
こちらに挙げた「身に付ける方法」も、同じく一例です。経営者思考を身に付ける重要性を常に意識し、日々の行動に組み込むことが大切です。
まとめ

「経営者思考」とは、特別な才能や生まれ持った性格ではありません。
経営者としての視座、思考軸、判断基準、習慣を整えることで、努力すれば獲得できる「経営の技法」とも言えます。
企業の持続的な成長を可能にし、未来を描き創り出す会社へと変わるためには、経営者思考が欠かせません。意識して経営者としての思考方法を身に付け、事業や組織を率いていきましょう。
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