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経営者コミュニティとは?得られるメリット、参加するときの注意点などについて解説

2024.02.01

経営者コミュニティとは?得られるメリット、参加するときの注意点などについて解説

さまざまな業種、世代の経営者が集まり、情報交換などをする経営者コミュニティ。普段は出会うことのない経営者と、堅苦しくない雰囲気で自然と知り合うことができることから人気を集め、多くの経営者が利用していると言われています。

経営者コミュニティとはいったいどのようなもので、参加するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。また、経営者コミュニティに参加する場合は、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

この記事では、経営者コミュニティに参加するメリット、参加する際の注意点などについて、詳しく解説します。

経営者コミュニティとは?

経営者コミュニティとは?

経営者コミュニティとは、一般に、経営者が集まる会のことを指します。特に正式な定義はなく、企業を経営する人たち同士が集まって情報交換をしたり、交流を深めたりする目的で開かれるイベント、定期的な会合などが経営者コミュニティと呼ばれています。

女性限定、40代までなど参加条件を絞ったものや、現役経営者に限らずこれから起業したいと考えている人や投資家も参加しているものなど、コミュニティによって顔ぶれはさまざまです。

また、集まりのスタイルも、講師を呼んで勉強会をする、オンラインでテーマに沿ってディスカッションする、気軽に食事を楽しむなど、特に決まりはなく、それぞれのやり方で開催されています。

「コミュニティ(community)」とは本来、共同体や地域社会などを意味する言葉ですが、転じて、特定の目的を持った人の集まりや、同じ話題について交流するインターネット上のグループなどを指す言葉としても用いられることがあり、「経営者コミュニティ」という言葉もそうした意味で使われているといえます。

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経営者コミュニティに参加するメリット

経営者コミュニティに参加するメリット

多くの経営者が参加しているといわれる経営者コミュニティ。とある民間の調査によると、都内スタートアップの4割以上が、経営者専用のコミュニティや交流会に参加した経験があると回答しています(参考:経営者コミュニティ・交流会に関する意識調査 KOBUSHI MARKETING合同会社)。

それでは、経営者コミュニティに参加すると、どのようなプラスがあるのでしょうか。経営者コミュニティに参加することで得られるメリットについて、代表的なものをみていきたいと思います。

CONTENTS

  • 1.経営者同士の人脈を作ることができる
  • 2.気軽に相談できる知り合いができる
  • 3.情報収集ができる
  • 4.経営に必要な知識を得ることができる

 

経営者同士の人脈を作ることができる

経営者コミュニティに参加する大きなメリットの一つは、人脈の拡大です。ビジネスを円滑にすすめる上で人脈は欠かせない要素の一つです。

特に、経営者はその会社に関する多くの事柄を決定する権限を持っているため、経営者の知り合いを増やすことは大きなプラスとなるはずです。

例えば、経営者コミュニティであれば、異なる業種の経営者とも知り合いになることができるため、自社だけではすすめることができない新たな事業展開をする際に、経営者コミュニティで培った人脈が役に立つかもしれません。

さらに、BtoB(企業を相手としたビジネス)をしている企業や、経営層を顧客とする企業の経営者にとっては、経営者コミュニティは商談につなげる大きなビジネスチャンスでもあります。

経営者同士の人脈を作ることができる経営者コミュニティは、直接的にも間接的にも、自社の事業にさまざまなプラスをもたらしてくれるはずです。

気軽に相談できる知り合いができる

ビジネスをすすめる上で有益な人脈だけではなく、ちょっとした相談や悩みを打ち明けることができる相手がいるかどうかも、経営者にとっては大切な問題です。

相談相手がおらず、1人で悩みを抱えてしまう経営者も多いといいますが、相手も同じ経営者であれば、経営者ならではの悩みに対しても理解が深く、同じ目線にたって話を聞いてもらうことができるはずです。

中小企業庁の調査によると、日常的に相談できる相手が「いる」と回答した人のうち6割が経営者コミュニティに参加したことがあるのに対し、そうした相談相手が「いない」と回答した人のうち、経営者コミュニティに参加したことがある人は4割以下しかいませんでした(参考:「小規模企業白書2020年版」中小企業庁、※ここでいう経営者コミュニティとは、商工団体・金融機関・取引先等が主導する会合や、自己研鑽や地域・社会貢献等で目的を一とする有志により開催される同好会・勉強会・クラブなど、経営者が集う会合や団体など全般を指している)。

さらに同調査では、日常的な相談相手がいる人は、いない人に比べて事業を拡大したいと考えている人の割合が高く、事業を縮小したいと考えている人の割合が少ないという結果も出ています。

経営者コミュニティに参加することが、日常的な相談相手の獲得につながり、そして日常的な相談相手がいることで、企業経営に対するモチベーションが上がっているという見方ができるのではないでしょうか。

経営者にとって、気軽に相談ができる相手は、不安や孤独を軽減し、事業に前向きに取り組む後押しをしてくれる存在ともいえます。そうした存在に出会える可能性があるというのも、経営者コミュニティに参加するメリットの一つといえます。

情報収集ができる

経営者は、常にアンテナを張っていろいろな角度から情報を集めなければなりません。そうした情報収集の場としても、経営者コミュニティを活用することができます。

経営者同士が集まるコミュニティなので、当然ながら、話題の中心はビジネスに関すること。マーケットの動向や、注目の海外事例といった、異なる視野を持つ経営者が持つ感度の高い話題から、おすすめのシステムインテグレーターや、社員募集で利用したHR系企業の評判など、日々の事業に役立つ実用的な事柄まで、経営者コミュニティによって多彩な情報収集が期待できます。

また、自分よりもビジネス経験が豊富な経営者や、新しい感覚を持つ若い経営者、自分とは異なる知見を持つ違った業種の経営者など、普段はあまり接することがない経営者から情報を得ることで、新しい事業のヒントを思いついたり、企業経営に対する意識を高めたりできるかもしれません。

さまざまな人と触れ合うことで自然と情報収集ができるという点も、経営者コミュニティに参加するメリットの一つといえるでしょう。

経営に必要な知識を得ることができる

いろいろな情報を集めるだけではなく、毎回テーマを決めてしっかりと勉強したり、特定分野の専門家を講師として呼んで話を聞いたりする、知識の向上を目的とした研究会のような経営者コミュニティもあります。

例えば、業界のガイドラインや制度変更に必要な対応、サステナビリティ経営やDXなど新たに企業として取り組むべきテーマ、労働人口減少による人材不足や円安など今の時代に沿った課題など、経営者として知っておくべき事柄は多岐にわたります。自分自身で調べて勉強し、知識をアップデートしていくのは簡単ではありません。

経営者コミュニティに参加することで、そうした知識を得て、経営に役立てることが期待できます。

経営者コミュニティに参加するときの注意点

経営者コミュニティに参加するときの注意点

さまざまなメリットが考えられる経営者コミュニティですが、参加するときには、注意も必要です。

どのような点に注意して参加するべきか、気を付けるポイントを紹介します。

CONTENTS

    • 1.コミュニティの特徴や運営方針、かかる費用などを確認する
    • 2.次につなげる準備をしていく
    • 3.強引なアピールや営業活動をしない

 

コミュニティの特徴や運営方針、かかる費用などを確認する

経営者コミュニティは数多くあり、前述したように、参加者の条件も会の内容もさまざまです。例えば、自分と同じような創業間もない若い経営者の知り合いを作り、気軽に打ち解けられる仲間が欲しいと思っているのであれば、設立3年未満の経営者や20代・30代経営者に限定している会を選ぶ必要があります。

また、自社の事業展開の可能性を広げるために、異なる業種の経営者と知り合いたいのであれば、自分と同じ業界の経営者ばかりがいるコミュニティに参加してもあまり意味はありません。目的に沿った経営者コミュニティかどうか、確認することが必要です。

加えて経営者コミュニティは、会によって参加費用が必要になってくることがあります。中には参加者をある程度絞る目的でかなり高額な金額設定をしているところもあるため、無理なく続けられるかどうか、必要な費用もチェックしましょう。

次につなげる準備をしていく

経営者コミュニティでは、普段出会う機会が少ないいろいろな経営者たちと話をし、接点を持つことができます。せっかくのそうした機会を、その場限りで終わらせず次に生かすために、しっかりと準備をしていきましょう。特にオンラインではなく実際の会場で集まる場に参加する際は、リアルな「モノ」の準備ができているか、確認が必要です。

例えば経営者は、複数の種類の名刺があり、会社代表の連絡窓口のみ記載している名刺を持っていることも多いのではないでしょうか。経営者コミュニティに参加する時は、自分に直接届くメールアドレスなどを記した名刺を持っていけば、今度ゆっくり話をしてみたいと思った相手があとから連絡をくれるかもしれません。名刺は、普段よりも多めに持っていくことも忘れないようにしましょう。

また、会社のパンフレットや事業の簡単な説明資料などを用意しておくと、何か聞かれたときにさっと見せることができ、便利です。もちろん、そうした資料をいきなり配ることはできませんが、興味を持って質問してくれる相手がいた場合に、長々と説明を始めてしまっては、相手も困ってしまいますし、自分も多くの人と接する時間がなくなってしまいます。かといって、相手が後からわざわざ調べてくれるとは限りません。もしよければ…と手軽に渡せる嵩張らないもので、伝えたいことだけ要点をまとめたものを準備しておくのもおすすめです。

強引なアピールや営業活動をしない

経営者コミュニティはビジネスチャンスに繋がる良い機会ではありますが、かと言って、商談を本来の目的とする場ではありません。

強引に自社の事業をアピールしたり、営業モードで売り込みをしたりすると、周囲に嫌がられてしまうかもしれません。

経営者コミュニティで培った人脈が商談などにつながることはもちろんありますが、多くは、まず気の合う経営者同士が知り合い、人間としての付き合いを経てから、ビジネスにもプラスとなる機会が訪れるのが一般的です。

「この人は信頼できるな」「この人となら一緒にビジネスをしてみたい」とお互いが感じる人間関係が築ければ、何かあった際に相手の顔が思い浮かび、仕事に関する声掛けにつながる可能性も高まるでしょう。

相手の温度感やスタンス、場の雰囲気などを見極めながら、あくまで「良い出会いがあれば今後につなげる」といった気持ちで参加することが大切です。

まとめ

まとめ

経営者にとって多くのメリットが期待できる、経営者コミュニティ。会によって、参加者の顔触れや、行われている内容、開催の形式などさまざまな違いがあります。

一度も参加したことはないけれど、興味がある…という経営者は、まずは身近な会に一度参加して、雰囲気を感じ取るところから始めてみてはいかがでしょうか。

自身の目的にあった経営者コミュニティが見つかれば、経営者としての成長や事業の新たな展開につなげることができるかもしれません。

自分自身や経営する企業のプラスとなるよう、経営者コミュニティを賢く活用していきましょう。

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