コーチング
コラム
何のためのエグゼクティブコーチング?導入する目的とは
多くの企業代表や経営幹部が導入し、注目を集めているエグゼクティブコーチング。ビジネスシーンで広く知られるようになり、「自分も受けてみようかな?」と、興味を持っているエグゼクティブ層も多いのではないでしょうか。
そもそも、エグゼクティブコーチングとは何のためにあり、なぜ、名だたる経営者たちが、エグゼクティブコーチングを取り入れているのでしょうか。
このコラムでは、何のためのエグゼクティブコーチングなのか、導入の目的や得られるメリットについて、詳しく解説します。
エグゼクティブコーチングの基礎知識
まず最初に、エグゼクティブコーチングとはいったいどのようなものなのか、経営者からの相談を受ける他のサポートとどう違うのか、エグゼクティブコーチングの中身や特徴についてみていきましょう。
CONTENTS
- 1.エグゼクティブコーチングとは
- 2.他の経営者向けサポートとの違い
エグゼクティブコーチングとは
企業の代表や経営幹部を対象としたコーチングを、エグゼクティブコーチングといいます。
コーチングは海外で生まれたものと言われていますが、各国の著名な企業経営者たちがコーチングを受けていることが世界で知られるようになり、近年、日本でもエグゼクティブコーチングを取り入れる経営者が増えてきました。
コーチと依頼者が1対1で対話をするコーチングは、人材教育などにも広く活用されており、マネジメント層や人事担当者がコーチングスキルを学び、一般社員に対して内部でコーチングを実施している組織も多くあります。
しかし、エグゼクティブコーチングの場合は、豊富なコーチング経験や卓越したスキル、ビジネスに関する深い知識などがコーチに必要とされます。コーチングに関する国家資格はありませんが(民間団体が自主的に資格を設けているところもあります)、一般社員などを対象にしたコーチングよりも基本的には質の高いコーチが求められ、エグゼクティブ層を対象した場合は、プロのコーチに依頼をするケースが多いようです。
他の経営者向けサポートとの違い
経営者が困ったときに相談できる相手は、エグゼクティブコーチングだけではありません。代表的なものとして挙げられるのが、コンサルタントです。
経営コンサルタントは一般的に、企業からの相談を受け、さまざまな調査を行い、解決に向けた提案を行います。データを駆使した具体的な戦略をいくつか立案し、経営陣にプレゼンテーションして採用された案を実行します。
エグゼクティブコーチングとの大きな違いは、こうした課題解決に向けた行動を取るのが誰か、という点です。コーチングでは、基本的には戦略の立案や実行は依頼者自身が行います。コーチの役割は、その一つ一つに対して、見落としがないか、必要なことを検討できているか、目指す方向とずれがないか、あらゆる角度で依頼者に問いかけをして、課題解決をサポートをすることです。
サービスを提供しているコンサルタントやコーチによっても違いはありますが、「緊急性が高い問題の解決策をすぐに得られるのがコンサルタント」、「経営者として必要な力を身に付け、自身の課題解決能力を高められるのがコーチング」とも言われます。
外部からのサポートを必要としている理由、依頼する目的をよく見極め、自身にあったものを選びましょう。
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エグゼクティブコーチングを導入する目的とは
現在、エグゼクティブコーチングを取り入れている経営者の数は、日本でもかなり増えているといわれています。経営している会社の業種、成長段階、事業規模などによって、抱えている課題やエグゼクティブコーチングを導入する目的はさまざまです。ここでは、代表的な以下のものについて、その詳細をご紹介します。
・事業や組織の課題を解決する
・安心して話ができる相談相手を得る
・次世代の経営幹部を育成する
それぞれの目的について詳しく見ていきましょう。
CONTENTS
- 1.事業や組織の課題を解決する
- 2.信頼できる相談相手を得る
- 3.次の経営幹部を育成する
事業や組織の課題を解決する
エグゼクティブコーチングを導入する最も大きな目的の一つが、事業や組織の課題解決です。
エグゼクティブコーチングは、基本的には依頼者とコーチが1対1で対話をし、コーチの問いかけに依頼者が答える形でセッションがすすめられていきます。高いコーチングスキルを持つコーチからの質問に答えることで、依頼者は、課題の構造を整理して手を打つべきところを明確にする、具体的な解決策をあらゆる角度から検討する、解決策をすすめるスケジュールを立てて進捗を確認するなど、課題解決に関する効果を得ることが期待できます。
また、具体的にコーチングによって解決したい課題が定まっていなくても、エグゼクティブコーチングでは、経営者として何を目指すのか、その目指すゴールに到達するために課題となっているのはなにかといったところから一緒に探ってもらうことが可能です。そのため、「企業を経営する上で起こり得るさまざまな課題解決をサポートしてもらうために、まずはコーチングを受けてみたい」と考え、エグゼクティブコーチングを導入する経営者も多くいます。
信頼できる相談相手を得る
解決が難しい重大な課題から、ちょっと気になること、将来の展望など、経営者は常にいろいろな事柄を抱えています。中には、正式に社内で検討する段階ではないものや、どこから手をつけてよいのかわからないもの、誰かに相談しづらいことなどもあるはずです。
そんな時に、ビジネスに対する理解があり、いつでも安心して相談できる相手というのは、経営者にとって大変心強い存在です。重要課題を解決する方向性を探る、複雑な問題に関して頭の整理をする、ちょっとしたアイディアの壁打ちをする…など、経験豊富なコーチがいれば、いろいろな場面でサポートを得ることが可能です。また、外部に漏れる心配もなく、必ず自分の味方であり、常に伴走してくれるコーチがいることで、経営者としての孤独の解消にもつながります。
信頼できる相談相手を得ることも、エグゼクティブコーチングを依頼する目的の一つと言えるでしょう。
次の経営幹部を育成する
現在の経営者や経営幹部がいつまでも会社経営に携わることができるわけではありません。企業が持続的に成長していくためには、常に次世代の育成をしていく必要があります。
しかし、次の経営者や経営幹部が育っていないと、バトンの受け渡しをしっかりと行うことができません。その結果、経営者や経営幹部の交代とともに会社の成長が鈍化する、業績が悪化するといったケースが起こる懸念もあります。
そうした事態を防ぐために、経営者自身が受けるだけではなく、幹部候補の部下に受けさせて次の経営幹部を育成するという目的でエグゼクティブコーチングを導入するケースも多くみられます。数多くの企業経営者と接し、その成長を見てきたコーチによって、より効果的で質の高い人材育成が可能です。
エグゼクティブコーチングを導入するメリット
次に、エグゼクティブコーチングを導入するメリットをご紹介します。エグゼクティブコーチングを導入することで得られる代表的なメリットとして、以下の3つが挙げられます。
・事業や組織の状況をチェックする時間を定期的に確保できる
・中長期で着実にゴールに近づける
・経営者として成長できる
それぞれのメリットについて詳しくみてみましょう。
CONTENTS
- 1.事業や組織の状況をチェックする時間を定期的に確保できる
- 2.中長期で着実にゴールに近づける
- 3.経営者として成長できる
事業や組織の状況をチェックする時間を定期的に確保できる
経営者は忙しく、毎日多くのやるべき仕事を抱えています。特に、立ち上げ間もない企業や、それほど規模が大きくない企業、成長段階の企業の場合、事業や組織の状況を見直す機会がないままになってしまうことがよくあります。問題や壁にぶつかって初めて、例えば、事業拡大の前にやるべきことが抜け落ちていたことや、企業の成長に合わせて社内制度を整備する必要があることなどに気が付くかもしれません。また、変化が激しい今の時代、ビジネス環境や必要な対策は、常に同じとは限りません。企業として生き残り、成長を続けるためには、自分たちが置かれている状況やとるべき施策を常に見つめ直す必要があるのです。
そうした点で、エグゼクティブコーチングの導入は、大きなプラスとなります。定期的にコーチとセッションする時間を設けることで、意識せずとも必然的に事業や組織を俯瞰して見る時間を確保することができるほか、コーチからの問いかけによって起きている変化を整理したり、見落としていた問題に気が付いたりすることができます。
中長期で着実にゴールに近づける
エグゼクティブコーチングを導入し、定期的にセッションを受けることで得られるメリットは、ほかにもあります。それは、中長期で確実にゴールに近づける、という点です。
エグゼクティブコーチングでは、目標を明確にし、その目標を実現するために解決すべき課題を整理し、そして解決に向けたプランを設定します。
定期的なコーチングの良い点は、こうした課題に対する議論をして終わりではなく、毎回振り返りがあり、適宜フィードバックを得ながら解決策の進捗を確認したり軌道修正をしたりできる点です。
特に、企業の成長にとって重要だけれども目先の緊急性は高くない課題などは、ついつい後回しになってしまいがちです。あとになって、手をつけていないことを後悔する、というケースも少なくありません。エグゼクティブコーチングを導入することで、そうした大事な案件を含め、打つべき施策を着実にこなし、一歩一歩にゴールに近づけるという大きなメリットが得られることでしょう。
経営者として成長できる
前述したように、エグゼクティブコーチングにおけるコーチの役割は、依頼者をサポートし成長を促して課題解決に導くことです。コンサルタントのように、依頼者に代わって戦略を練り、解決に向けて動くことは基本的にはやりません。
どこに手を入れるべきかを見つけ出し、問題の構造を見極め、そして解決に導く戦略を立てて実行する…エグゼクティブコーチングでは、こうした課題解決のために必要な行動を取るのは、経営者自身です。一見、時間がかかり大変なように感じるかもしれませんが、3年、5年と続けていくことで、組織を率いるリーダーとして必要な素養が身についていくことを実感できるはずです。
経営者として成長できるというのも、エグゼクティブコーチングの大きなメリットの一つと言えます。
まとめ
さまざまな理由から、多くの経営者が導入しているエグゼクティブコーチング。自身にあった経験豊富なコーチとのセッションを受けることができれば、その効果を実感できるはずです。コーチングを提供している会社や組織によっては、初めての依頼者向けに無料体験などを提供しているところもあるので、不安な方は、まず一度、試しに受けてみることをおすすめします。
企業の、そして経営者自身の成長に大きな効果が期待できるエグゼクティブコーチングで、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
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