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経営者の思考整理はなぜ難しいのか? 忙しい社長のための実践的な整理術を徹底解説

「今のままではよくないとわかっているけれど、どこから手をつけるべきかわからない」「やることがたくさんありすぎて、頭の中がごちゃごちゃになっている」そんな悩みを抱える経営者は、少なくありません。
性質の異なるさまざまな問題への対応、未来に向けた戦略立案など、やるべきことが山積する中、経営者にとって必要不可欠なのが「思考の整理」です。本記事では、経営者が思考を整理しづらいと感じる理由、思考整理におすすめの方法などを解説します。
経営者が、「思考を整理しづらい」と感じる理由とは

経営者の思考整理が難しくなる背景には、経営という役割そのものが持つ構造、市場の複雑化や顧客の価値観多様化、変化が激しく先が見通せない時代など、さまざまな理由が複合的に影響していると考えられます。主な理由を考えてみましょう。
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- ・背景や優先度が異なる複数の問題が同時多発的に発生する
- ・断片的な情報や情報不足、または逆に情報過多
- ・環境変化が激しく、経験のない問題が頻発する
- ・複数の相談先やアドバイザーから視点の違う解決策を示される
ここで挙げているのはあくまでも一例です。
企業の経営者は、自社が関係するあらゆる問題に対して、自ら解決をリードし、判断しなければならない立場です。責任感が強く、「経営」と真剣に向き合う経営者であればあるほど、自社が直面している課題や、新たな戦略を練る必要性にいち早く気が付くことでしょう。
しかし、上記の「背景や優先度が異なる複数の問題が同時多発的に発生する」という点に関してみてみると、例えば主力事業の売上が落ちている、中堅が退職し人手が足りない、システムのトラブルが起きた、税制が変わって対応が必要…等、問題の背景も性質もバラバラで、それぞれの問題に対してどう判断すべきか、何から手をつけるべきか、最適な答えを出すことは簡単ではありません。
それぞれの問題が複雑に関係し合い、ごちゃごちゃと渦巻く状況の中、「頭の中が整理できない」と感じるのはある意味当然とも言えます。
思考整理ができないことで起こる問題

思考が整理できていないまま、これらの問題の解決に取り組むと、問題が解決しないばかりか、悪化させてしまう懸念もあります。例えば、以下のような問題が起こる可能性が考えられます。
CONTENTS
- 1.本質とずれた解決策をとる
- 2.個別最適に陥った選択をする
- 3.さまざまな外部に相談し混乱する
- 4.中長期で対応が必要なものを先送りにする
本質とずれた解決策をとる
思考を整理するためには、そもそもの問題の性質や背景を理解することが必要です。例えば、「人手が足りない」という状況を感じている場合、非効率な業務プロセス、ターゲットに届いていない採用活動、退職者の増加など、背景に何があるのかを知らなければ、効果的な打ち手を講じることはできません。
個別最適に陥った選択をする
それぞれの問題に対する解決策としてある程度機能したとしても、企業全体の本来目指すべき方向とずれていたり、他の問題を悪化させたりしてしまう可能性があります。全体最適を損ねず、優先順位に沿った対応をするためには、思考を整理して、それぞれの問題の位置づけ、関係性を理解しなければなりません。
さまざまな外部に相談し混乱する
外部の専門家に相談しても、思考整理ができていないままだと、余計に混乱してしまうことがあります。例えば、フレームワークを用いて戦略を立案するコンサルタント、返済計画を見ながら資金を提供する金融機関、現在の損益などを見る税理士では、それぞれの専門性や重要視する領域が異なります。解決策がバラバラで全体を見ながら対処しなければならない経営者の立場では、どれも一見正しく方向性の異なる解決策を提示され、判断がより難しくなってしまうかもしれません。
中長期で対応が必要なものを先送りにする
急ぎ対応が必要な目の前の課題に対処しているうちに、中長期で解決が必要な重要課題がついつい後回しとなり、何も手をつけないうちに時間がたっていた…ということはないでしょうか。取り返しがつかない事態になってしまってから気が付いても、時すでに遅し。思考を整理し、全体を見ながらスケジュールを立てて動くことが重要です。
経営者におすすめの思考整理方法

では、忙しい経営者はどのように思考整理を進めればよいのでしょうか。ここでは、実践しやすく効果の高い方法をいくつか紹介します。
CONTENTS
- 1.書き出して可視化する
- 2.目的から逆算する
- 3.思考整理のフレームワークやツールを活用する
- 4.時間をとって壁打ちをする
書き出して可視化する
シンプルでありながら効果的で、多くの経営者が実践しているのが、課題やアイディア、そしてそれらに関する事柄を書き出すことです。頭の中にある考えを、箇条書きでも文章でも自分のやり方で構わないので、外に出して可視化することが第一歩です。ポストイットなどを使い、書き出したものを分類したり整理したりすることも有効です。文字にして可視化することで、あとから見返すことも可能になり、また、複数の問題に共通する本質的な課題や、自身が大切にしたい価値観などに気が付くこともあります。
目的から逆算する
目の前で起きている問題にどう対処するか、という視点ではなく、将来的にどのようになっていたいか、目指す姿はどのような形かをまず明確にすることも思考の整理に役立ちます。ゴールを中心に据え、そして起きているそれぞれの問題を、ゴールに向かうために取り除くべき課題と位置付けることで、思考を発散させることなく全体を整理して考えやすくなります。
思考整理のフレームワークやツールを活用する
思考を整理するための フレームワークや、そのフレームワークを進めやすくするツールなどを活用するのも一つの方法です。例えばマインドマップは、中心にテーマを据えて、そこから放射線状に関連するアイディアなどのキーワードを書き出していく手法です。思考のプロセスが可視化され、全体を俯瞰しやすくなります。また、ロジックツリーは、例えば「退職者を減らすためには?」といったテーマから、必要な対策や項目を分岐させ、大テーマから中テーマ、小テーマという形で階層的に整理する手法です。テーマを論理的に分解し、課題がどこにあるのかを見つけやすくなります。
時間をとって壁打ちをする
自分1人では気がつくことができない視点や思考の癖を客観的に捉え、もやもやとした頭の中をクリアにするために、他者と壁打ちをすることも有効です。例えば思考整理の方法として、近年注目されているのがコーチングです。コーチングでは、コーチと依頼者が1対1で対話をし、コーチの質問に答えることで依頼者は思考を言語化し、整理していきます。特に経営層に特化したコーチングでは、コーチのビジネスに対する知見が豊富なため、実務に直結した思考整理が可能になるでしょう。
まとめ

経営者にとって思考整理は、時間に余裕があるときに行うものではなく、経営を続けるために欠かせない基盤です。頭の中がとっちらかった状態では、どれだけ優れた知識や経験があっても十分に生かすことはできません。
経営者が思考整理に取り組むことで、判断力が高まり、心理的な負担が軽減され、組織全体にも良い影響が波及していきます。忙しい日々の中だからこそ、あえて立ち止まり、経営者としての思考整理に向き合ってみてはいかがでしょうか。それが、次の一手をより確かなものにするはずです。
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