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二代目社長の悩みをどう超える? 意識と行動を変えて「次の成長」を実現する方法

2026.01.16 経営者Tips

二代目社長の悩みをどう超える? 意識と行動を変えて「次の成長」を実現する方法

「事業を立ち上げ一気に成長させた創業者と比較されている気がする」「自分のカラーを出せない」「社内に心を許せる仲間がおらず、孤独を感じる」──。創業者からバトンを受けついだ二代目社長は、他の経営者にはない「二代目ならでは」の悩みを抱えがちです。

本記事では、二代目の社長だからこそ感じる悩みとその構造を整理。悩みを解消するために必要な意識と行動、そしてさらなる事業成長を実現するために必要なポイントについて、紹介します。

二代目社長のよくある悩みとは?

二代目社長のよくある悩みとは?

企業が長く存続すれば、必ずどこかのタイミングで創業者から二代目社長にトップの座が引き継がれます。二代目となる経緯は人それぞれですが、二代目ならではのさまざまな悩みを抱えるケースが多くあります。

CONTENTS

  • 1.創業者の影がちらつき、比較される
  • 2.「これまでのやり方」を変えられない
  • 3.経験不足からくる不安に襲われる
  • 4.相談相手がいないことから孤独になる

・創業者の影がちらつき、比較される

事業を引き継いだ多くの二代目社長が直面するのが、なにかにつけて「先代とすぐに比較される」という問題です。社員や取引先が何気なく「先代の頃は〇〇だった」と口にするなど、創業者の印象が強ければ強いほど、周囲は無意識に「同じ型」を求めがちです。

一方で、周囲が特に意識していないにもかかわらず、二代目として事業を引き継いだ経営者本人が過度に気にしてしまうケースもあります。偉大な先代の存在にプレッシャーを感じている二代目社長は多いのではないでしょうか。

・「これまでのやり方」を変えられない

企業には、創業時から積み上げられてきた「やり方」があります。なかなか変わることができないという課題は、二代目が引き継いだ企業に限りませんが、事業を引き継ぎ二代目として就任したばかりの経営者の場合、変化に対する抵抗が、より大きな壁となって立ちはだかることもあります。

さらには、就任直後に「何か変えなければ認められない」と焦り、制度変更や組織改編を急いでしまい、余計な反発を招く…というのも、よくあるケースと言えるでしょう。

・経験不足からくる不安に襲われる

創業者は、その企業を「ゼロから築き今の姿に成長させた」という確固たる自信がありますが、二代目にはそれがありません。

特に、能力や実績を買われて内部から昇格した経営者や、エキスパートとして外部から招へいされた経営者ではなく、創業者の親族で後継ぎとして二代目社長になった場合、厳しい競争の中でもまれたり、ハードな壁を乗り越えたりといった経験が不足していることがよくあります。経営の経験がないことからくる不安も、二代目社長が抱えるよくある課題の一つです。

・相談相手がいないことから孤独になる

二代目として就任して間もない社長の中には、社内外に親しい仕事の関係者がおらず、身近に相談できる相手がいないという人も少なくありません。創業者にとって古参の社員は、会社を立ち上げたばかりのころから苦楽を共にしてきた仲間かもしれません。

しかし、創業者との絆が深ければ深いほど、そうしたベテラン社員たちは二代目社長を「様子見」しがちです。信頼できる相手が社内にいないという問題は、安心して話ができる相手がいない、というだけではなく、仕事を任せられないなど、時には業務に支障をきたしてしまう可能性もあります。

二代目社長の悩みを解決するために、どんな意識と行動が必要か

二代目社長の悩みを解決するために、どんな意識と行動が必要か

二代目社長ならではの悩みに押しつぶされてしまわないためには、自らの意識と行動を変えていく必要があります。自分自身が創業者ではないこと、創業者が偉大な実績を築いてきたという事実は変えることができません。今の状況を受け入れてうまく付き合いながら、目指す道に進んでいかなければなりません。

CONTENTS

  • 1.創業者の影を「資産」と考える
  • 2.これまでのやり方を「全否定」しない
  • 3.未来を示し、変革の必要性を丁寧に説く
  • 4.自らリーダーとして成長する
  • 5.信頼のおける相談相手を作る

・創業者の影を「資産」と考える

創業者の存在はプレッシャーとなる一方で、見方を変えれば企業にとっての大きな資産でもあります。例えば創業者の言葉を品質管理や顧客との信頼構築に生かすなど、継承すべきものとして言語化することで、事業推進の大きな助けとすることも可能です。

自分が社長として引き継いだ今の企業が存在し事業を営むことができるのは、あくまでも先代社長や社員たちが創業以来努力を続けた結果です。新旧の社員が一丸となれるシンボルとして創業者の功績を活用し、現在の礎を築いてきたこれまでの歩みに敬意を払うことで、自分自身も二代目として経営がしやすくなるはずです。

・これまでのやり方を「全否定」しない

二代目社長として、時代に合わない業務フローや、属人的な品質管理など、「すぐにでも変更すべき」と感じる点があるかもしれません。しかし、その判断が正しいとしても、従業員から「新しい社長がこれまでの歴史を全否定した」と受け取られてしまうと、必要な改革を実行することができません。

例えば新しい戦略を社員に伝える際の言葉、日頃のコミュニケーションでの配慮などによって、相手が受け取る印象は大きく違います。細かな配慮をすることで、無用な反発をなくし、企業の成長のために避けて通れない変革をスムーズに進めることができるようになります。

・未来を示し、変革の必要性を丁寧に説く

二代目として時代に沿った新しい経営をすすめるためには、前述したような過去を全否定しない進め方に加えて、なぜ変わる必要があるかをリーダーとして発信することも重要です。従業員一人ひとりが変革の目的を理解し、前向きに取り組めるようにするためには、「未来に向けてどんな姿を目指すのか」、「そのためには何が必要なのか」、「今変わらなければどうなるのか」などを、具体的に説得力を持って内外に発信しなければなりません。

必要に応じて、戦略説明の特別な機会を作ったり、アンケートやヒアリングなどを通じて社員の声を吸い上げたりして、理解浸透のための施策を実施することも有効です。

・自らリーダーとして成長する

自分に足りないものを自覚し、経営経験の不足を補うためにも、トップ自らが学び成長することが重要です。もちろん、現場での経営経験は大きな学びになりますが、それだけでは日々に追われて、目指す方向を見失ってしまうこともあります。目標を明確に定め、そこに向けて自分自身を振り返りながら、成長する機会を意識して設けることで、成長速度を速めることが期待できます。

経営者として経験を積み、成長したと自信を持って言えるころには、無理に意識せずとも、自然と創業者とは異なる自分自身のカラーが事業に根付いていることでしょう。

・信頼のおける相談相手を作る

仕事関係で信頼できる相手がいるということは、ビジネスを続ける上で大きな武器となります。例えば、社長就任前から知るビジネス仲間を幹部として招へいする、古参で自社のことをよく知る気の合う社員を身近に置くなど、社内に信頼できる右腕のような存在ができれば、実際の業務でもさまざまな場面で助けとなるはずです。

また、社内に限らずとも、ビジネスに理解があり、何かあった際に相談できる身近な人間が近くにいれば、長い経営者人生の精神的な支えとなります。

経営に悩む二代目社長の支えとなる、さまざまな支援機関やサービス

経営に悩む二代目社長の支えとなる、さまざまな支援機関やサービス

二代目社長としての悩みを軽減するための意識と行動をお伝えしましたが、例えば具体的な経営戦略刷新や変革の推進などにおいて、外部の支援機関などを活用することも有効です。ここでは、経営者が相談できる窓口などの一例をご紹介します。

CONTENTS

  • 1.経営者コミュニティ
  • 2.エグゼクティブコーチング
  • 3.行政の支援窓口

経営者コミュニティ

経営者が集まる経営者コミュニティは、現在、さまざまな形のものが各所で開催されています。リアルな場の食事会で情報交換をしたり、オンラインで何かのテーマに沿った勉強会をしたり、参加すると他の経営者と交流を深めることが期待できます。

二代目社長に絞った団体もあるので、自分と同じ二代目社長と気軽に意見交換がしたい場合などは、手間なく知り合いを作ることが可能です。団体によって参加資格や必要な費用が異なるので、事前に調べて参加を検討しましょう。

エグゼクティブコーチング

経営者に寄り添い、中長期にわたって企業経営をサポートしてくれるのがエグゼクティブコーチングです。エグゼクティブコーチングを実施しているコーチは、ビジネスに関する知識も豊富で、多くの経営者の成功事例・失敗事例などを知っています。

二代目社長としての孤独を解消するだけではなく、企業を成長させるために必要な戦略や課題解決についても相談できる、心強い味方になることが期待できます。

行政の支援窓口

商工会議所や商工会では、その多くが経営相談を受け付けており、例えば東京商工会議所では、東京23区内に事業所があれば、会員・非会員を問わず、無料で経営指導員に対面で相談することができます。また、よろず支援拠点は、全国に設置されている国の相談窓口で、中小企業、小規模事業所の経営相談を無料で受け付けています。

行政には多様な支援窓口があり、ほかにも、中小企業庁が主催する「アトツギ甲子園」(全国各地の中小企業・小規模事業者の後継予定者が新規事業アイデアを競うピッチイベント)など、二代目社長に着目したイベントなども開催されています。

まとめ

まとめ

置かれた特殊な環境ゆえに、創業者から事業を受け継いだ経営者が、二代目ならではの悩みを持つのは自然なことです。過度に創業者の存在を意識したり、無理やり自分のやり方に変更しようとすると、余計な反発を招き、自分自身も疲弊してしまいます。

まずは自分自身が経営者として成長し、そして創業以来の歴史に敬意を払いながら、事業をさらに成長させるために、二代目として自分自身が信じる道を進みましょう。

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