コーチング
コラム

コーチング資格の取り方は?必要性や資格の種類・難易度を徹底解説

2023.11.01 コーチング

コーチングとは、コミュニケーション技術を活用した目標達成のための支援プロセスです。勉強した証明として資格がありますが、なくても活用できます。

資格を取るための勉強をすることで仕事上の問題解決方法の発見や、プライベートな相談でも活かせます。
コーチングスキルを身につけることによって、他人や自分の人生をより充実したものにできる効果がありますので、ぜひ参考にしてください。

コーチングとは?

コーチングとは、コミュニケーション技術を活用した目標達成のための支援プロセスです。気付きを与えるための指南者であるコーチは、受ける側の人が自己の目標達成のために必要な知識や行動への「気付き」について支援します。

実際に受ける側の人は、気付きのヒントとなる「問いかけ」を受けることで、本当にやりたいことを見つけ、行動へのヒントが得られます。

「1on1」と言われるコーチングは、指南者であるコーチと受ける側の1対1で実施。たとえば、職場の中で活用する方法には、上司と部下の間で行い、「部下育成」や「スキルアップ」に役立てます。

コーチングの資格とは?

コーチングの資格は、国内の場合は民間が実施しているもののみです。国際的な団体が実施するしているものもあります。リーダーシップの向上だけではなく、チームとして生産性を向上させたい場合に役立ちます。たとえば、以下の4つにあてはまる場合、資格の習得を視野に入れるとよいでしょう。

  • ・管理職についている方や昇進したい方
  • ・転職を検討している方
  • ・チームの生産性の向上を図りたい方
  • ・コーチングを活用した仕事がしたい方

資格の内容は、実施している団体により認定基準や条件が異なります。そのため、1種類のみで、すべてのスキルを網羅できているとはいえません。
しかし、国際基準を満たす資格であれば、高いスキルを身につけながら世界で通じる能力の証明が可能です。

主なコーチングの資格一覧|特徴・取り方・難易度・料金

ここではコーチングの資格について紹介します。

資格によって特徴が異なるので、自分が求めるスキルを得られる資格を探してみましょう。

CONTENTS

  • 1.国際コーチング連盟(ICF)の認定資格
  • 2.ICF認定スクールの独自発行資格
  • 3.一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)の認定資格

国際コーチング連盟(ICF)の認定資格

世界でも大きい団体である「国際コーチング連盟」が実施する講習です。認定内容には3種類あり、ACC・PCC・MCCのすべてを持っている場合は、高度なスキルを持つものとして証明しています。

ACC

ACCの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 基礎レベル
取得後、PCCの受験できる
取り方 ・60時間のトレーニング
・実践経験(8人以上・最低100時間)
難易度 ・全世界のICF認定総数48,786名のうち51%を占める
・オンライン筆記試験あり
料金 ICF会員の場合:100ドル
ICF非会員の場合:300ドル

PCC

PCCの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 コーチングの継続的な実践の証明
ゴールデンスタンダードとみなされる
取り方 ・125時間のトレーニング
・実践経験(25人以上・最低250時間)
難易度 オンライン筆記試験あり
料金 ICF会員の場合:300ドル
ICF非会員の場合:500ドル

MCC

MCCの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 ICF認定の最高レベル
取り方 ・200時間のトレーニング
・実践経験(35人以上・最低2,500時間)
難易度 ・オンライン筆記試験あり
・1,617名が所有(2022年報告書)
料金 ICF会員の場合:575ドル
ICF非会員の場合:775ドル

ICF認定スクールの独自発行資格

ICTの認定を受けている機関が発行している資格です。国内では、以下の機関があります。

CTI認定資格

CTIの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 実践型コーチングプログラム
取り方 最短5カ月で取得できる
(ただし、1カ月1テーマの受講制限あり)
難易度 CPCCの取得には、上級コース終了後、口頭試験と筆記試験が必要
料金 【コアコースと上級コースの一括申込】
約150万円
【個別での申し込み】
約184万円

銀座コーチングスクール認定資格

銀座コーチングスクールの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 2種類の認定が受けられる
(GCS認定コーチ・GCS認定プロフェッショナルコーチ)
取り方 【認定】
所定のコース受講後、コーチングセッションの経験が必要
筆記試験と実技試験がある
【認定プロフェッショナル】
上記資格を取得後、講師養成プログラムを受講・終了すること
※どちらのコースも概ね40時間程度の期間かかかる
難易度 対象講座のすべてに出席し、修了証を授与された者が受験の対象になる
合格率は91%程度
料金 ・約20万円
・国際資格取得の場合:約24万円
・受講料:22,000円

一般財団法人生涯学習開発財団(コーチ・エィ)認定資格

一般財団法人生涯学習開発財団の特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 日本で最初のコーチ認定制度
コーチングマネージャー型の資格が取得できる
取り方 認定コーチを取得後、
プロフェッショナル、マスターの順に取得ができる
リーダー向けコースの受講で認定コーチの取得が可能
難易度 公表無し
料金 リーダー向け費用:110万円

NLPプロコーチ認定資格

NLPプロコーチの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 コーチング技術・カウンセリング・セラピーの手法が取得できる
・収入
・対人関係
・健康や病気
といった専門的なテーマを扱える
取り方 ・NLP&コーチング研究所の講習受講が前提
・上記取得後、2つ(NLPプロフェッショナル
・上級プロフェッショナル)の受講可能
難易度 公表無し
料金 【プロフェッショナル】
約48万円
【上級】
約73万円

コーチアプローチミニストリーズ(CCAP認定資格)

コーチアプローチミニストリーズの特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 人間関係の質を向上させることが目的
授業はWeb会議ツールを使用
取り方 90分/回の授業を16週受講
その後、11時間のグループワークと3カ月の演習
難易度 公表無し
料金 約27万円

一般社団法人日本コーチ連盟(JCF)の認定資格

一般社団法人日本コーチ連盟の特徴や取り方、難易度、料金は以下の通りです。

特徴 コーチングの実用的な水準を満たす証明
取り方 ファシリテータの資格取得が可能
合格後、特定のコース終了を目指す
難易度 公表無し
料金 【養成プログラム】
・基礎:113,000円
・応用:123,000円
・専門:237,600円
【専科必修プログラム】
・初級:92,500円
・中級:136,000円

取得するコーチング資格の選び方のポイントは?

コーチングの資格は、目的により選ぶべき内容が異なります。この章では、3つの選び方やポイントについて解説します。

CONTENTS

  • 1.目的にマッチするかどうか
  • 2.発行元の団体やスクールの信頼性は高いか
  • 3.講師の教育方針や実績が問題ないか

目的にマッチするかどうか

「勉強をすれば、実際に活用できるのに資格として必要なのか」という証明書として必要な目的を明確にすることで、最適な選択できます。気付きを与えるための指南者であるコーチが、誰に対してどのような価値を提供したいのかによって目的が異なります。

認定資格の種類は、取得する目的で異なります。そのため、後悔しないよう目的は明確にしておきましょう。

発行元の団体やスクールの信頼性は高いか

コーチングの資格は民間が実施しているため、信頼性が高い団体やスクールを選ぶことが大切です。その資格を発行している組織の認知度や規模にバラツキがあり、第一線で活躍するためには外せないポイントです。

たとえば、グローバルに活躍したい場合には、世界規模で展開している団体やスクールを選びましょう。国際的に展開している団体やスクールを選ぶことで、取得目的にあった知識や情報が得られます。

信憑性の高いスクールは、アフターフォローも万全です。選択するスクールによっては、資格の習得をゴールとしている場合もあるため、事前に情報収集しておきましょう。

講師の教育方針や実績が問題ないか

講師となるコーチ選びのポイントには、経験や実績も含まれます。講師は、自分の将来がイメージしやすい人を選ぶことで、より学びやすくなります。コーチングに合格するためには、講師との相性もあると言われるくらい、共感できる教育方針も重要です。

また、実績がないコーチでは、コミュニケーション技術を習得しているとはいえ、資格習得後の活動にも不安を覚えます。実績があれば、具体的な活動方法に関するアドバイスも受けられるため、活躍できる日も近づくでしょう。

コーチングの資格を取得するメリット

資格の取得で得られるメリットは、コミュニケーション技術を持っていることの証明だけではありません。勉強しながら、結果的に自分のスキルアップにつながる内容が多くあります。ここでは、コーチングの資格を取得するメリットについて紹介しましょう。

CONTENTS

  • 1.目標達成させるための力が身につく
  • 2.コミュニケーション能力が身につく
  • 3.セルフコーチングにより人生の充実度が増す

目標達成させるための力が身につく

コーチングは、目標達成に必要な「気付き」を与えられます。受けている側は、質問されることで、自ら考え行動する方法を発見できます。コーチは指南者であり直接答えを教えるのではなく、考えるヒントを与え、組織全体で課題を解決するためのさまざまな方法を見つけ出すことができるでしょう。

自ら考え行動する組織を構築することで、臨機応変な対応ができるようになり、問題を見つけ出すスピードも早くなります。

コミュニケーション能力が身につく

コーチングは、コミュニケーション能力が身につき、相手との対等な関係が構築できます。対等な関係が構築できると、組織の中では部下の教育や問題解決のための情報が得やすくなり、パフォーマンス向上につながるでしょう。

上司と部下という関係が率直な意見が言えず、問題解決に時間がかかる場合があります。実際に活用できれば、地位や年齢、性別など「気をつかう」必要がなくなり、本音が引き出せるようになります。

また、コーチングを通して仕事の枠にとらわれない関係性の構築も可能になるでしょう。

セルフコーチングにより人生の充実度が増す

自分自身と対話することで、ありたい姿になるための行動が起こせます。セルフコーチングで身につくものは、自分自身のキャリアアップやスキルの向上だけではありません。常に前向きに取り組める「ポジティブマインド」も身につきます。ポジティブマインドが身につくことで、自分の力で成長できる実感がわくでしょう。自分の内面も変わり、人生の充実度が増します。

セルフコーチングは、「自分がはじめたい」と思ったときから学べます。いつからはじめても、充実した人生を送る方法として活用できるでしょう。

コーチングの資格を取得する上で理解しておくべき注意点

コーチングの資格は取得することが目的ではありません。身につけた専門知識を実際に活かすことで、第一線で活躍できます。ここでは、実際に資格を取得する上で注意しておくべきポイントを3つ解説します。

CONTENTS

  • 1.資格取得をゴールとしないように注意する
  • 2.本格的な資格は数十万から100万円程度かかる
  • 3.資格を取ってもビジネスに関する知識がないと顧客獲得にはつながらない

資格取得をゴールとしないように注意する

コーチングは、気付きを与えるための指南者であるコーチとして活用し問題解決に役立てるためのコミュニケーション技術が重要です。

資格取得の勉強に集中するあまり、「資格を持っている=実績がある」を勘違いをしてしまうケースがあります。「資格を取得して、どのようなことに役立てるのか」という初心を忘れず、実生活に取り入れていきましょう。

本格的な資格は数十万から100万円程度かかる

コーチングの資格を取得するためには、勉強時間だけではなく費用も発生します。講習1回あたりの費用を設定している場合もあれば、通信講座で学ぶことも可能です。通信講座の場合、数万円から受けられる講座があるため、リーズナブルに勉強できます。なかには独学で費用を抑えようと考える方もいるのではないでしょうか。

この資格の最も重要なポイントはコミュニケーションを必要とするところであり、実践が必要である点です。多少費用がかかっても実戦で活躍しているコーチと接点が持てる講座の方が、コーチング力が鍛えられるでしょう。

資格を取ってもビジネスに関する知識がないと顧客獲得にはつながらない

資格を取得できれば顧客が獲得できるわけではありません。コミュニケーション技術の習得と顧客獲得は別物です。顧客獲得には、日々の積み重ねによる「実績」が必要です。第一線で活躍できるコーチとして独立できるのは資格を取得した人の中でも約2%と言われています。

起業して事業として行うには、コーチングに必要なコミュニケーション技術や気付きを与えるための専門的な知識、資格だけではなく営業力も必要です。営業力がなければ、コーチとして専門的な知識をお金に換えることは難しくなります。

コーチングの資格はコーチングの実施に絶対必要ではない

コーチングの資格は、コミュニケーション技術を活用する上で必ず必要なものではありません。「コーチングができる」という証明が必要な場合には有効です。一方で、なければ「人に何かを教える」ということができないのかと聞かれれば、資格はなくても教えることができます。

たとえば、学習塾の先生をはじめ、何かを教える場合にコーチングの資格は必要ではありません。むしろ、教える内容にあった専門知識やサポート技術が必要です。マネジメントで活用したい場合や知り合いの人生相談にのるためにこのコミュニケーション技術を活用したい方も、資格は不要です。証明が必要な場合に資格の取得を検討しましょう。

まとめ:自分に適した資格を精査し、コーチングの資格取得を目指そう

コーチングの資格がなければコーチができないものではありません。しかし、資格を取得することで、専門的な知識があることを証明できるでしょう。目的を明確にすることで、スクールの団体からより自分にあったところを選択できます。

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