お客様の声
株式会社レンズアソシエイツ
代表取締役 矢野 まさつぐ 様
エグゼクティブコーチングは「レンズ」。“ピント”を合わせて見えたものとは?
「お客様の声」では、実際に社長のふくろう®︎でエクゼクティブコーチングを受けていただいた経営者の皆様にインタビュー取材し、体験者ならではのリアルな声をお届けしています。
今回ご登場いただくのは、さまざまな企業のブランディングを手がける株式会社レンズアソシエイツの代表取締役、矢野まさつぐ(やのまさつぐ)様です。
経営者同士のマッチングサービスを通じて社長のふくろう®を知った矢野様は、最初は社長のふくろう®に関してブランディングを提案するために実際にエグゼクティブコーチングを受けてみたそうです。
「社長のふくろう®はレンズ」と語る矢野様が、エグゼクティブコーチングを受けて、レンズ越しに見つけたものとは、いったいどのようなものだったのでしょうか。
コーチングを受けてご自身の中で起きた気持ちの変化、社長のふくろう®の事業への影響などについて、お話を伺いました。
「取り合えず受けてみるか」で始めた社長のふくろう®でのコーチング
― 最初に、事業内容や特徴などについて教えていただけますか?
矢野まさつぐ氏(以下、矢野氏):うちの会社はブランディング専門のデザインファームと普段言っています。主に企業の方を対象にしたBtoBで、例えばWebページや冊子などのクリエイティブを提供する事業をしています。
うちでは「ピントをあわせる」をミッションに掲げていて、ただデザインして形を整えるだけではなく、経営陣の方々と戦略を一緒に練るところから企画を練り、クリエイティブに落とすところまで、伴走スタイルでやっています。
例えば経営者の方と入ったばかりのスタッフの間で、立場の違いによって見えているものがずれてきたり、ビジョンがぼやけてきたり、そういうことがどこの会社でもあると思うんですが、そうした課題に対して、クリエイティブの力を使って“ピントを合わせる”、ということをしています。
平たく言うとブランディングだったりデザインという言葉になりますが、僕にとってはそれはあくまで手法で、社名にもある“レンズ”を通して、お客様の“ピントを合わせる”のが仕事だと思っています。
― 社長のふくろう®はどのようなきっかけで始めたのでしょうか?
矢野氏:一番最初に始めたのは2021年11月で、ちょうど1年ぐらい前になります。とあるビジネスマッチングのプラットフォームでマッチングされて、経営者同士、ちょっと情報交換するという形で石上さんと知り合いました。
今だから正直に言いますが、石上さんの最初の印象は「社名のインパクトがありすぎる」でした(笑)。社名含めてもっとブランディングできるんじゃないかと思って、「ロゴマークや提案資料を作るとか、なにか僕にお手伝いできることはないですか?」って石上さんにお話をしたんですね。
そうしたら、石上さんは「お気持ちありがとうございます」と。それから「僕のためになにかしてくれるのでしたら、僕が何をしているかを一度経験していただいたほうがいいと思うので、一回無料でコーチングを受けませんか?」って言われて、それが最初のきっかけです。
― 最初は社長のふくろう®でエグゼクティブコーチングを受けたいと思っていたわけではなかったんですね。
矢野氏:はい。当時の僕は、経営者としてけっこう辛い時期だったんですね。会社の売り上げも思うように上がらず業績がよくなかったり、人間関係の面でも、創業時代から一緒にやってきた取締役のメンバーや若手スタッフが何人か辞めてしまったり。かなり厳しい状況で、精神的にも追い詰められて、それこそ夜になると不安に押しつぶされそうになっていました。
実はそのころ、僕は別でエグゼクティブコーチングを受けていて、特に石上さんにコーチングをお願いするつもりはなかったんです。だけど、精神的にどん底だったので、一人でも二人でも僕の話しを聞いてくれる人がほしかったし、違う角度からの助けが得られるんだったらと、ちょっとすがるような思いもあって取り合えず1回受けてみるか、という感じでお願いしました。
言語化できていなかった思いを紐解き、小さな成功体験を積み重ねてくれた
― 実際にコーチングを受けてみて、どのようにお感じになりましたか?
矢野氏:1回セッションして、いいなと思ったんですよね。まず声とか話すリズムとか、石上さんの雰囲気がすごく安心するというか、心地よくて、気持ちが落ち着いたんです。それから、すごく話しを聞いてくれるし、すごく褒めてくれる(笑)。
当時はきっと、誰かにめちゃくちゃ承認してほしかったんでしょうね。最初に社名を聞いた時に抱いた印象と違うなと思って、もう1回無料でできると聞いたのでもう1回受けてから、当時契約していたエグゼクティブコーチングをお断りして、石上にさんに継続で契約することにしました。
― 継続してコーチングを受けられて、どのような話をしたんでしょうか?
矢野氏:当時の厳しい状況や、辛い気持ちなど、いろいろとお話しました。誰にでもそんな話をするわけではもちろんありませんが、石上さんはなんだか聞いてくれそうだなと思ったんでしょうね。僕が当時はうまく言語化できていなかったような、消化しきれていない複雑な想いや、まだあきらめていない目標などを、全部お話ししたんです。
それから、抜けていく創業メンバーに対する気持ちをネガティブなものではなくてポジティブに変換したかったんですが、辛い状況に引っ張られてなかなかそれができない自分がいて、そんな弱さを感じていたこともお伝えしたんです。石上さんは、「大変でしたね」って全て受けとめてくれて、それからひとつずつ因数分解して紐解いてくれました。
すごく辛い状況だとか、それこそ万が一に備えて生命保険に入ったなんていうこともお話したんですが、石上さんは、そもそもコーチングのセッションを受けているという時点で「おそらく僕があきらめてない」っていうのを前提として持っていたと思うんですよね。
僕が当たり前だと思っていたことや出来てないと思っていたことを、「十分できてる」って言ってくれて、最終的に、「じゃあ、これから何をしましょうね?」っていうところに結びつけてくれたんです。次回のセッションまでにどこまで自分の思考を整理するか、何をすべきかっていうことを“仮にでも決める”ところまで導いてくれました。
それから、上手く質問してくれて、「どうするのか?」を僕自身が自分の言葉で言うようにしてくれたので、きちんと自分で考えて言うことができたという、自信につながるようなセッションの終わり方を毎回してくれました。ひとつずつ丁寧に、小さな成功体験みたいなものをつくってくれてたんじゃないかなと思います。
― 一年間エグゼクティブコーチングを受けられて、改めて振り返って、当時の辛かった状況から気持ちの変化などはありますか?
矢野氏:経営の仕方について、「もっとああすべきだったかなぁ」とか、「間違えたなぁ」という反省点がありますね。取締役でもあった創業メンバーが辞めていったことに対しても、当時は僕も「なんでだよ」って思ってしまったところがあったのですが、今は彼らのためにも、「会社を大きくしていかなきゃいけない」と思っています。
なんとなく経営するのではなく、辞めたメンバーが「あそこの会社を創業したんだよ!」と言えるような、誇りに思えるような会社にしたいですね。一年経って、いろいろな気づきがあって、やっとそういうマインドになってきたという感じです。
後回しになっていた「自分との約束」、前に進めることで新しいビジネスも
― 事業の面で、エグゼクティブコーチングを受けてから新たに始めたことや、変化などはありましたか?
矢野氏:石上さんとのセッションをきっかけに、実はめちゃくちゃいろいろなビジネスが生まれているんです。例えば、メンバーとの間にある意識や視点のズレを解消するために、僕が考えている経営理念や、事業に対する想いなどをしっかりメンバーに伝える冊子を作ろうと、三年くらい前からずっと思っていたんですが、忙しさにかまけて先送りになっていました。
それが、石上さんのエグゼクティブコーチングを受けるようになって、「いつまでにどこまでやる」と約束するので、絶対にさぼれないんです。三年くらいずっと止まっていた企画が、一気にすすみました。最初は僕一人で原稿作成からデザインまで全部自分でやろうと思っていたんですが、石上さんとのセッションでマインドシフトがあって、みんなに声をかけて一緒に作ることにしました。結果として、僕の書いた原稿をメンバーが何度も文字校正などすることで、僕が伝えたいメッセージが自然とメンバーの頭に入ることになりました。これは思わぬ副産物でした。
最終的な印刷納品日は6月27日だったのですが、「石上さんに報告しないとならない」と強く頭にあったので、今でも日付を覚えています。最後の方はもうみんなで必死で校正校閲して、出来上がったときは「出来たーっ!」とみんな嬉しそうでした。メンバーと一緒に作ってよかったと思っています。
― 自分でやろうと思っているだけではなく、毎回具体的な“約束と報告”があることで、タスクが進むんですね。
矢野氏:そうですね。経営者は、お客さんとの約束だけではなく、自分自身でこういうことをやってみようという、いわゆる「自分との約束」があると思うんですが、それがどんどん増えてきちゃうんですよね。
そうすると、自分でやってみようという案件は締め切りもないので、どんどん後回しになってしまうんです。「自分との約束を、自分だけで守る」ということがなかなか難しい。それを他人との約束にすることで、やるべきことを前にすすめることができるんです。
結果として、先ほどの冊子も、その後いくつかの企業から同じようなものを作りたいとお声かけをいただいていて、新しいビジネスにつなげることができました。
*生み出された冊子は「VISUALIZEbook®」として新たなビジネスに。
社長のふくろう®は「企業にとってのレンズ」
― 事業としても具体的なプラスにつながっているんですね。
矢野氏:エグゼクティブコーチングのいいなと思うところは、話しを聞いてもらって、「よーしやるぞ!」とモチベーションを上げて終わり、ではないところです。話しに出てきた内容について、「いつまでに、何を、どこまで、どうやってやるのか?」を明確にすることができて、そして報告という形で約束を守るように自分や周囲を動かすことができる。そういう意味で、石上さんとのセッションは事業としてもプラスになっていると思います。
― 最後に、ご自身にとっての社長のふくろう®をひと言で表すと、どのような言葉になりますか?
矢野氏:言葉にするとすごく悔しいんですけど、社長のふくろう®は、まさに“レンズ”だなと思いました。自分がやりたいことを取られた感じですね(笑)。
石上さんのエグゼクティブコーチングを受けると、すごく“ピント”が合うんです。そういう意味では、手法や最終的なアウトプットの形は違いますが、石上さんが提供している価値と、僕が企業に提供したい価値は同じなんだと思います。
左:弊社代表 石上 和平、右:株式会社レンズアソシエイツ 代表取締役 矢野 まさつぐ 様
株式会社レンズアソシエイツ 代表取締役 矢野 まさつぐ様プロフィール
株式会社レンズアソシエイツ
代表取締役:矢野 まさつぐ 様(1974年8月18日生)
会社設立:2014年1月
事業内容:デザイン業
売上高:2億円(2022年12月実績)
従業員数:15名(2022年12月現在)
会社HP:https://www.lens-associates.jp/