お客様の声
Kaiketsu株式会社
代表取締役 塚原 聡一 様
目の前の仕事に忙殺される中で出会ったコーチング、「思考の棚卸し」で頭の中を具現化
「お客様の声」では、社長のふくろう®︎で実際にエクゼクティブコーチングを受けていただいた経営者の皆様にインタビュー取材し、体験者ならではのリアルな声をお届けしています。
今回ご登場いただくのは、人材業界で採用に特化したマーケティングサービスを提供している、Kaiketsu株式会社代表取締役、塚原聡一(つかはらそういち)様です。
組織が成長するに伴い、組織づくりやマネジメントのあり方に課題を感じつつも、目の前の仕事に追われ、具体的な手を打てずにいたという塚原様。壁打ちをして頭の中のモヤモヤを吐き出し、考えを整理するために始めたのが、エグゼクティブコーチングでした。
塚原様が感じたエグゼクティブコーチングの効果と、経営者がコーチングを受けた方が良いと思う理由、ご自身が思い描く未来の理想の姿などについて、お話を伺いました。
父も祖父も経営者、28歳で起業しバイアウトも経験
― 最初に、起業に至った経緯について、それまでのご経歴も含め、お聞かせください。
塚原聡一氏(以下、塚原氏):最初に起業したのは28歳の時です。私の父も祖父も自分で会社を経営していたため、自分にとって起業することは身近で、いつか自分の会社を作りたいと若いころから考えていました。
そのとき立ち上げたのは、Web制作やマーケティングの会社です。7期目くらいの時に求人広告の会社に株式譲渡をして、その後もグループの代表として残って働いていました。5年ほど経ち、そろそろ何か新しいことをやろうかなと思っていたタイミングで、起業前に働いていたDYMという会社の社長から、「また会社をやらないか?」と声をかけられたんですね。バイアウト先の社長とも相談し、やるならどちらか一つに絞った方がよいということで、2年前、DYMのグループ会社として、このKaiketsu株式会社を立ち上げました。
― Kaiketsu株式会社では、どのような事業を展開しているのでしょうか?
塚原氏:当社のメインの事業は、採用のマーケティングです。お伝えしたように、元々最初に起業した会社でWebマーケティングをやっており、加えてバイアウトした先が人材系の会社だったこともあり、採用に特化したマーケティングをやりたいと考えていました。採用マーケティングといっても、あまり馴染みがないかもしれませんが、基本はWebマーケティングと同じ考え方で、集客の部分を採用に置き換えたようなサービスです。
人を集めるとき、企業としては「良い人材が欲しい」と考えると思いますが、どんな人が「良い人材」なのかは、業種や職種、部署などによってそれぞれ異なります。明るく元気な物怖じしない人が欲しいのか、それとも黙々と一人で作業をするのが苦ではない人が欲しいのか、まずはお客様が求める人材のペルソナを深堀りします。その上で、彼らがどこにいるのか、どうすればそのターゲットとなる人材にアピールできるのかを考えた上でその手法をご提案する、というサービスです。
やみくもに募集をかけても求める人材に届かなければ意味がありませんし、採用したものの職場の雰囲気や仕事内容が合わずにすぐに離職してしまったら、企業にとっても求職者にとっても不幸なことです。マーケティングを通じて、より効率的でミスマッチを防ぐ採用活動をご提案しています。
仕事に追われ、考えながら走る毎日…。落ち着いて頭の中を整理したいと、初めてのコーチングを依頼
― どのような理由から、社長のふくろう®にコーチングを依頼したのですか?
塚原氏:会社を経営する中で当然いろいろな課題が出てきますが、日々の仕事に忙殺されてしまい、じっくりと考える時間がなかなかとれていなかったんです。「いったん落ち着いて考えたい」、というのが主な理由ですね。
やるべきことがたくさんあり、これでいいのだろうか、自分なりにつけている優先順位が正しいかどうかわからないと、なんとなくモヤモヤしたものを感じていました。常に考えながら走る、という状態が続いていたので、誰かと壁打ちをして思考の整理をする場を作った方がいいと感じていました。参加していた経営者コミュニティを通じて石上さんを紹介してもらい、試しにセッションを受けてみることにしました。
― 具体的には、どのような課題を感じていたのでしょうか?
塚原氏:事業としては資金提供も受け、アクセルを踏んで進めることができていたのですが、一方で、会社が大きくなるにつれて従業員が増え、組織の課題がぽつぽつと出てくるようになりました。現在15人ほどの従業員がいるのですが、当時は1対全員で私が全てを見る体制だったために、忙しくて回らない、メンバーの不満が出てくるなどといった問題が出てきたため、しっかりとした組織化が必要だなと感じていました。ほかにも、将来的な売り上げや会社としてのルールの整備など、いろいろとやるべきことはありましたが、いきなりあれもこれも解決はできません。「どこから手をつけようか?」、という感じでしたね。
― 実際にエグゼクティブコーチングを受けてみて、最初はどのように感じましたか?
塚原氏:コーチング自体を受けたことがそれまでなかったので、「そもそもどういうものなんだろう?」という興味を持っていました。最初の無料セッションで感じたのは、これは落ち着いて考えることができるいい場だな、ということです。目先のことだけではなく、先々を見据えた思考の棚卸ができて、頭の中が整理された感じがしました。定期的にそうした時間を持ちたいと思い、その後も一ヶ月に一回、お願いすることにしました。
― いつも、セッションではどのようなことをお話になるのでしょうか?
塚原氏:会社の状況や課題、目標に対する進捗具合など、多岐に渡ります。また、今の会社のことだけではなく、私自身の人生全般や趣味のことなどもテーマになることがありますね。例えば、「50歳になったとき、自分がどうなっていたら最高ですか?50歳の誕生日、どこで誰と何をしていたいですか?」と質問されたことがあります。「将来こうしたいな」、というなんとなくのイメージは友人などと話をしたことはありましたが、そんな風に具体的に考えたことは正直それまでなかったので、即答できませんでした。
言われてみてはじめて、「自分は50歳のときにどんな状態だったら幸せだろう…」、と考えてみました。思い描いたのは、家族で沖縄旅行に行って、そこで誕生日を祝ってもらっている自分の姿です。そのときの自分は何社も会社を経営していて、あわせてベンチャー企業に出資したり、経営相談にのったりしている、という想定です。自分がそれまでに培った経験を生かして、新しい他の会社のために何かできていたら理想ですね。
それから、ジムでの運動やバスケットボールなどついつい忙しくてさぼりがちになっていたのですが、コーチングを始めてから健康のために意識的に取り組むようになりました。自分のリフレッシュというだけではなく、会社のことを考えても、自分が倒れてしまったらいっきに事業がストップしてしまうので、健康を維持することはかなり重要です。仕事を優先して徹夜でがんばった方が、目先だけ見るとプラスかもしれませんが、5年後、10年後を考えたら、定期的な運動が自分にとって必要だと自覚し、優先度を上げて体を動かす時間を作るようにしています。
そうした、中長期で何が必要かを俯瞰して考えることができるのも、コーチングの良い点だと思います。
話しながら具現化していく、見えていなかった問題点に気が付く。コーチングは「思考の整理をしてくれる存在」
― コーチングを約半年間受けてみて、実際に会社の中で変えたこと、新たに取り組んだことなどはありますか?
塚原氏:この半年で7、8人だった従業員が15人に倍増し、お伝えしたように組織化が必要だと考えていました。1対10で私が全員を見るというそれまでのやり方を変更し、リーダーの役職を作って、立ち上げ当初からいたメンバーや途中でジョインしてくれた経験者など3人をそこに充てました。それぞれ事業の責任者的なポジションを担ってもらい、その下にメンバーが紐づく形です。
もともと階層構造にしたいという考えは持っていたのですが、具体的にすすめていく過程で、コーチングでいろいろと壁打ちをしてもらいながら、細かな点を詰めていくことができました。コーチから「こういう組織にしましょう」と提案をしてもらうというのではなく、自分の中にあるぼんやりとした考えが話しながらだんだんと具現化していく、自分では見えていなかった問題点に気がつく、という感じですね。
そうした組織作りにしても、バスケットボールの練習にしても、定期的に進捗や取り組み状況を報告するタイミングがあるというのも、プラスだと思います。やろうと決めてもついついサボったり、後回しにしたりしてしまうことは誰にもあると思うのですが、「その後の状況はどうですか?」と常に聞かれる環境であれば、がんばってやろうという気になりますよね。進捗管理、という点でもコーチングは自分にとってメリットがあると感じています。
― 経営者やエグゼクティブ層の方の中で、エグゼクティブコーチングが向いているのはどういう方だと思いますか?こういうタイプの人におすすめ、というものがありましたらお伺いできますか?
塚原:他人に相談するのが苦手な人は、ぜひ受けてみると良いのではないでしょうか?社長をしていると、自分をさらけだすことがなかなかできなくなってくるんです。強い部分しか見せない人が多いと思うので、エグゼクティブコーチングのような、時には弱い部分を出したり、困っていることを相談したりできる場は大切だと思います。
それから、経営者との繋がりが多くない人は、周りから俯瞰したアドバイスをもらう機会があまりないと思うので、そういう経営者にもおすすめですね。その点で言えば、若い20代30代の経験値が少ない若い人たちには、向いているかもしれません。
― ありがとうございます。最後に、塚原様にとって社長のふくろう®とは一言で言うとどんな存在でしょうか?
塚原氏:エグゼクティブコーチングを受けることで、私の場合はいろいろなものがたまっている頭の中の棚卸ができました。忙しい毎日の中で、自分1人ではなかなかできなかったことだと思います。私にとってエグゼクティブコーチングとは、「思考の整理をしてくれる存在」ですね。
今はまだまだ、採用マーケティングという存在自体が世の中にそれほど浸透していません。しかし、今後はさらに労働人口が減り、どんどん人を採ることが難しくなっていきます。そんな中で、採用という領域でもマーケティングをして、自社に合った人を見つけることがますます重要になってくるはずです。
私たちの会社でやるべきこと、私自身がトップとして取り組むべきことはたくさんあります。今後も思考を整理して事業を拡大し、将来的には、今の会社を「採用マーケティングと言えば “Kaiketsu” 」と言われるようなリーディングカンパニーに育て上げたいと思っています。
左:Kaiketsu株式会社 代表取締役 塚原 聡一 様、右:弊社代表 石上 和平
Kaiketsu株式会社 代表取締役 塚原 聡一様プロフィール
Kaiketsu株式会社
代表取締役:塚原 聡一 様(敬称略)
生年月日:1982年3月1日
会社設立:2022年10月25日
従業員数:15人
事業内容:採用マーケティング事業、採用コンサルティング事業、クリエイティブ事業、人材紹介事業、人材派遣事業
会社HP:https://kai-ketsu.net/