コーチング
コラム
コーチングを依頼するなら、どの会社を選ぶべき? 主なコーチングの会社や選ぶ際のポイントを解説
成長を促し、課題解決や目標達成に効果的な手法として活用が広がるコーチング。特に日本ではビジネスシーンにおいて注目度が高く、人材育成やマネジメントの一環として企業が取り入れたり、ビジネスパーソンが個人として成長や自己実現のためにコーチングを受けたりしています。
ビジネスシーンに欠かせない要素となりつつあるコーチングですが、実際にコーチングを受けてみたいと思った際に、いったいどの会社を選べばよいのか、迷った経験はないでしょうか。コーチングの効果や具体的なメリットが知られるようになり、日本でもコーチングサービスを提供している会社が数多く存在するようになりました。コーチングを提供している会社によって、実施しているサービス内容や特徴はさまざまです。コーチングを提供している主な会社はどこで、そしてそれぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。また、自分にあったコーチングを受けるためには、何を基準に選べば良いのでしょうか。
このコラムでは、主なコーチング会社の特徴、選ぶ際のポイントなどについて、詳しく解説します。
そもそもコーチングとは
コーチングとは、一対一の対話を通じてその人本来が持つ力を引き出し、成長を促すコミュニケーション方法の一つです。近年、企業の人材育成やキャリア開発、またビジネス以外でも一般の人の人生全般に関する相談など、多くのシーンでコーチングが活用されています。
コーチングは、コーチが「答えを与える」のではなく、さまざまな角度からの質問を通じて「相談者が答えにたどり着くようサポートする」というすすめ方が基本です。知識ややり方を教えて指導するティーチングや、具体的な解決のための戦略を立案し、解決に向けて動くコンサルティングとの大きな違いと言えます。コーチングにおけるコーチの役割は、その人自身が課題に気がつき解決策を実行できるよう導くこと。その人が本来持つ可能性や能力を引き出し、成長を促します。
コーチングには、特別なテーマに絞って行うものや、特定の対象者に向けたものなど、いろいろな種類があり、コーチングを提供している会社・団体によって、異なる呼び方・分類をすることがあります。
例えば、セッションの内容による分類では、ビジネス上の人材育成や課題解決に絞った「ビジネスコーチング」、将来において目標とするキャリアを築くための「キャリアコーチング」、スポーツの世界でアスリートの目標達成などをサポートする「スポーツコーチング」、家族関係や地域のコミュニティなど人生全般に対してセッションする「ライフコーチング」などがあります。また、企業の経営者などエグゼクティブ層を対象とした「エグゼクティブコーチング」など、コーチングの対象者に焦点をあてたり、「オンラインコーチング」、「AIコーチング」など、コーチングの実施方法によって分類することもあります。
コーチングの活用は世界的に広がっており、市場規模は米国で1兆6000億円、日本で300億円とも言われています。世界的に有名な企業もコーチングを導入し、例えばGoogleやAmazonは、人材育成やリーダーシップ養成に関して、コーチングの重要性を説いています。欧米のビジネスシーンではコーチングが当たり前の手法として根付いていると言えるでしょう。さらに日本でも正式な統計はないもののコーチングを導入している企業が増えていると考えられ、企業研修にコーチングを取り入れ人材育成に活用したり、企業の代表や役員がエグゼクティブコーチングを受けたりしているところが増えていると言われています。日本でも、今後さらにコーチングの活用が広がるものと見られています。
コーチングサービスを日本で提供している主な会社
いろいろな種類があるコーチングですが、実際に日本でコーチングサービスを提供している会社としては、どのようなところがあるのでしょうか。主なものをご紹介します。(ここに掲載している企業が全てではありません)
CONTENTS
- 1.コーチ・エィ
- 2.ZaPASS
- 3.THE COACH Meet
- 4.リーダーシップ・アカデミー
- 5.Life Quest Alliance
- 6.社長のふくろう®
- 7.コーチングサーチ
1. コーチ・エィ
コーチ・エィは、もともとコーチ養成機関として誕生したコーチ・トゥエンティワンから法人事業部が分社化・独立し、2001年にできた会社(その後合併)です。主に法人を対象としたコーチングサービスを提供しており、歴史が長く規模も大きいことから、名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。また、コーチングの提供だけではなく、コーチングマネジメントを学び認定資格を取得できるコーチ・エィ・アカデミアなども開催しており、日本におけるコーチングの草分け的存在とも言えます。
2. ZaPASS
ZaPASSは、主にZoomを使ったオンラインコーチングのサービスを提供しています。コーチングを受けたい個人、または自身がコーチになりたい個人、コーチングで組織課題を解決したい法人企業が対象で、クライアントの悩みやニーズを事前に聞き、性格診断に基づいたコーチとのマッチングを行っている点が特徴です。また、進捗管理や効果測定などを一元管理するダッシュボード(法人向けコーチングプロジェクトが対象)や、ChatGPT APIを活用したLINE上のAIコーチなど、デジタルを用いたさまざまなプロダクトも用意されています。
3. THE COACH Meet
THE COACH Meetも、完全オンラインのコーチングサービスで、事前アンケートをもとにおすすめのコーチを3名紹介しています。依頼者は気になるコーチがいた場合、通常の半額で体験セッションを受けられる仕組みで、体験に満足すれば継続セッションに移行する、という流れになっています。THE COACH Meetでは何度でも体験セッションを受けることが可能(ただし各コーチ1回が上限で、同じコーチで何度も体験は不可)で、自分にあったコーチを時間をかけて選ぶことができる点が特徴です。
4. リーダーシップ・アカデミー
リーダーシップ・アカデミーはコーチングをベースとしたリーダーシップ育成のプログラムを提供しています。学校の先生や民間教育機関のリーダー、地域コミュニティのリーダーなど、主に教育に携わる人を対象としており、12回の研修とルーチンワークから構成される学習を通し、Socity5.0(政府が提唱する未来社会のコンセプト。最先端のテクノロジーが世の中に行き渡ることにより、社会課題の解決と経済発展を両立した社会。)を見据えた教育のあり方探究やリーダーシップの向上を目指しています。
5. Life Quest Alliance
Life Quest Allianceは、楽天市場の開発・運用、組織マネジメントに携わってきた楽天の元社員が立ち上げたサービスで、うまくいったことを仕組化する組織開発メソッドを活用した中小企業支援などを行っています。代表であるコーチが、楽天勤務時代に現場エンジニアから店舗系システム開発部長までを務めた経験を生かし、特にIT企業の経営者に対するエグゼクティブコーチングを強みとしています。
6. 社長のふくろう®(株式会社ちょんまげ)
社長のふくろう®は、株式会社ちょんまげによるコーチングサービスで、主にスタートアップ・ベンチャー・中小企業の経営者などのエグゼクティブ層に特化したエグゼクティブコーチングを提供しています。数多くの経営者に対して長期でコーチングを行い、企業の成長をサポートしてきた実績から、経営者が抱く課題の解決や事業成長に必要なポイントなど、エグゼクティブコーチングに必要な専門的な知見を豊富に持っている点が強みと言えます。また、一般的な「質問を投げかけ答えを導く」にとどまるコーチングと異なり、定例セッション後のPDCAの実践サポートに加え、必要に応じて、DX支援、社員教育など、課題に沿った具体的な解決策の提案を行う点も特徴です。
7. コーチングサーチ
コーチングサーチは、コーチングを受けたい人とコーチを繋ぐコーチングマッチングサイトです。コーチは、コーチングサーチの事務局が必ず面談を行い、実績などを確認するなどした上で登録されています。依頼者は、内容や料金などそれぞれのコーチが独自に設定したプランの中から自分に合ったものを選択することができます。
コーチングの会社を選ぶ際に確認すべきこと
お伝えしたように、コーチングにはいろいろな種類があり、提供している会社によって得意分野やサービス内容もさまざまです。コーチングについてよく理解し、自分にあったコーチに依頼することが必要ですが、多数の会社があるため、どこにお願いすればよいのか迷ってしまう、という方も多いことと思います。どのような点に注意してコーチや会社を選択するべきか、ポイントの一例をご紹介します。
CONTENTS
- 1.コーチングを受ける主な目的を確認する
- 2.コーチとの相性を確認する
- 3.サービスやプランの内容を確認する
- 4.料金設定を確認する
コーチングを受ける主な目的を確認する
自分はなぜコーチングを受けたいのか、まずはその目的を確認しましょう。例えば子育てや家庭の悩みを相談したいのに、ビジネス分野に強いコーチに依頼しても満足できるコーチングを受けることはできません。また、経営者が事業の成長や会社運営についてセッションしたい場合は、ビジネスや経営について知見を持つ、エグゼクティブコーチングに特化したサービスであれば質の高いセッションが期待できるでしょう。逆に、同じビジネス分野に強い会社でも、顧客の多くが一般社員や企業研修だというところに依頼してしまうと、経営者に合ったセッションは難しいかもしれません。コーチングを受ける目的に合った経験や専門性をコーチが持っているかどうか、その会社の得意分野はどこなのかを確認することが必要です。
コーチとの相性を確認する
コーチングの効果を十分に得るためには、1回のセッションで終わるのではなく、定期的に中長期でセッションを続ける必要があります。専門性だけではなく当然ながらコーチの人間としてのタイプもさまざまで、おだやかな優しいタイプ、力強く頼もしいタイプなど、コーチによって雰囲気も異なってきます。相性が合わない相手だと、心の内をさらけ出すことが難しくなってしまう上、定期的に会って話しをすることに対しストレスを感じてしまうかもしれません。この人なら素直に心のうちをさらけだせる、いろいろと話を聞いてほしいな、と思えるコーチを見つけることが大切です。会社によっては、契約前に半額や無料でセッションを体験できるサービスを提供しているので、可能な場合は実際に会って相性を確認してから導入を決めましょう。
サービスやプランの内容を確認する
会社によって、サービスの内容やプランも大きく異なっています。受けられるセッションの回数、セッション以外の電話やメール、LINEなどで受けられるサポートの有無など、中長期で続けていくと、細かなサービスの有無が満足度を左右してきます。小さいことと放置せず、サービス内容も確認してから導入を判断しましょう。それほど規模の大きくない会社の場合、依頼者の要望に応じてフレキシブルにサービス内容をアレンジしてくれる場合もあります。こういうことがお願いできるかな?このサービスは自分には不要だな…等と感じるものがあれば、事前に相談してみるのも一つの方法です。
料金設定を確認する
料金について、まず大切なのは明朗会計であること。あとから追加料金を要求されたり、思っていたサービスが料金の中に含まれていなかったりすると、思わぬトラブルになりかねません。気になる点がある場合は、納得いくまで十分に確認をしましょう。またコーチングは、お伝えしたように1回だけ受けてもあまり効果は実感できません。セッションを重ねて中長期で継続するためには、単発ではなく定期的な費用が必要になってきます。毎月の出費として無理のない金額かどうかも確認が必要です。
まとめ
人材育成や目標達成の効果的な手段として、ニーズが広がるコーチング。さまざまなコーチング専門の会社があり、提供しているサービス内容もそれぞれ異なっています。提供元である会社のコーチングにはどのような特徴があるのか、どのような顧客が多いのか、サービス内容はどのようになっているのかなどをよく確認し、自分の目的に合った会社を選びましょう。
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